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【8月15日の中国本土市場】

2016.08.15 17:32

 主要指数はいずれも続伸した。上海市場は大幅高となり、上海総合指数が前営業日比2.44%高の3125.19ポイント、A株指数が2.44%高の3271.80ポイント、B株指数が2.05%高の354.07ポイント。深セン市場はA株指数が2.51%高の2116.45ポイント、B株指数が0.87%高の1169.23ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約76%も急増。概算で7511億元を記録し、今月初めて7000億元を超える大商いだった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は8億5500万元の買い越しだった。

 週明けの本土市場は全面高の様相。両市場の値下がり銘柄数はわずか30余りにとどまった。小高くスタートした上海総合指数は前場で順調に上げ幅を広げ、節目の3100ポイントを突破。後場初めで本日の高値を付けた。その後は高値圏でもみ合い、そのまま大引け。概ね7カ月ぶりの高値で本日の取引を終えた。

 本日の急騰の背景に関して、現地では◇本土・香港の証券当局者や関係者の発言などを総合し、早ければ今週中にも「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)認可が正式発表されるとの観測が強まり、資金流入や株式市場活性化の期待感が高まった、◇「滬股通」や海外A株ETFの商い増加などを受け、新規の海外マネー流入が織り込まれた、◇将来の不動産引き締めの強化を予想し、投資家による住宅市場からA株市場への資金シフトがみられた、◇金融セクターを中心に政府系マネーによる買い増しが伝わった、◇自動車、不動産、旅行などの国内市場の堅調さを裏付けるデータが伝わった、◇上場企業の中間決算の発表シーズンに入り、企業業績への期待感が続いた―――など、複数の要因が指摘されている。実際はこれらの要因が重なり合い、個人投資家のマインドが改善して買いが買いを呼ぶ展開になったもよう。

 「深港通」を手がかりに証券関連のセクターが好調。中航資本(600705.SS)や華泰証券'A'(601688.SS)、恒生電子(600570.SS)がストップ高となったほか、深セン市地場系証券大手の招商証券(600999.SS)が9.40%高と買い進まれた。引き締め策への警戒感はあるものの、足元の堅調な住宅市場や大手による買収観測を背景に不動産株が上昇。上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)と緑地HD(600606.SS)がストップ高、北京首都開発(600376.SS)が8.76%高など、デベロッパー大手が軒並み買われた。また、ITソフト関連も動意付き、用友ネット(600588.SS)がストップ高、信雅達システム(600571.SS)が7.93%高。

 A株の大相場を追い風に、B株市場は値下がり銘柄がなかった。上海B株ではデベロッパーの上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)がA株に連れ高し、上昇率1位の6.28%高。一方、長安汽車(200625.SZ)は前日比変わらずで大引けし、B株市場で唯一値上がりしなかった。(中国部・畦田)

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