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南潮控股、筆頭株主が全保有株の売却で正式契約
2016.08.15 15:13
南潮控股(00583.HK)は12日、実質筆頭株主が全保有株(現在の発行済み株数の74.19%)を売却することで、第三者企業の長城環亜国際投資有限公司(長城環亜)と正式契約を交わしたと発表した。1株あたりの売却価格は1.3459HKドル、総額で15億6546万3980HKドル。取引が実施された場合、長城環亜が南潮控股の新筆頭株主となり、未保有株に対してマンダトリー・オファー(義務的公開買付)を実施する見込み。
新筆頭株主となる見通しの長城環亜の方針に基づき、南潮控股は香港の映画撮影所の不動産を嘉里建設(00683.HK)に譲渡する。売却額は9億3000万HKドルで、売却資金はすべて南潮控股の株主に特別配当として分配する予定。 1株あたりの配当額は0.59HKドルとなっている。映画撮影所の純資産は2016年7月末時点で6億7945万5000HKドル、2015年12月本決算で7257万5000HKドルの純利益を計上していた。
マンダトリー・オファーの提示価格は同じく1.3459HKドルで、2013年2月25日の終値1.95HKドルを30.98%下回る水準。ただ、特別配当を加えた3.5334HKドルでみると81.2%上回っている。長城環亜は既存事業の継続と上場維持の方針を示しており、予定スケジュールなどはあらためて開示する予定。長城環亜は中国の国有資産管理会社である中国長城資産管理公司の傘下にある。
なお、浮動株比率の低下を受け、南潮控股の株式は2013年2月26日から売買を停止している。
(同件につきましては、2016年7月6日付「筆頭株主が全保有株の売却で備忘録」をご参照ください)
【出所】香港証取サイト上の公告(2016/08/12)
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