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【8月12日の香港市場】
2016.08.12 18:11
主要指数はいずれも続伸した。ハンセン指数は前日比0.82％高の2万2766.91ポイントと3日連続で上昇。H株指数は1.39％高の9554.85ポイント、レッドチップ指数は1.12％高の3899.78ポイントと、いずれも7日続伸となった。メインボードの売買代金は前日比で約4％増加し、概算で790億6000万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は7億8000万元の買い越しだった。
前日の米国株市場は上昇し、主要3指数はいずれも史上最高値を更新。主要小売企業の好決算に加え、石油輸出国機構（OEPC）への期待感に基づく原油相場の上昇が好感された。良好な外部環境を追い風に、週末の香港市場では買いが先行。主要指数は高く寄り付き、大引けまで堅調に推移した。ハンセン指数は高値警戒感もあり、上昇率は1％未満にとどまったが、H株指数は「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）をめぐる思惑買いが広がって上げ幅を広げた。レッドチップ指数は場中で節目の3900ポイントに迫る場面もみられた。また、本日発表された中国の7月の消費・生産・投資の各統計が概ね弱い内容になったことで追加の景気対策の観測が高まったことも、相場全体を押し上げた。
原油高を好感し、中国海洋石油（00883.HK）が3.21％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。中国石油天然気（00857.HK）が1.32％高、中国石油化工（00386.HK）が1.08％高と三大石油株が買われた。通信最大手の中国移動（00941.HK）は市場予想を上回る中間決算を手がかりに2.37％高。同業他社も連れ高し、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が2.32％高、中国電信（00728.HK）が1.02％高だった。保険株も堅調で、生保・損保2位の平安保険（02318.HK）は傘下企業の堅調な業績を手がかりに2.62％高だった。また、連日の猛暑による発電量の増加を織り込み、電力セクターが堅調。華潤電力控股（00836.HK）が5.23％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。
このほか、引き続きマカオのカジノ株に見直し買いが入り、銀河娯楽（00027.HK）が2.55％高、サンズチャイナ（01928.HK）が2.34％高と続伸。香港地場系も概ね堅調で、長江和記（00001.HK）が2.68％高、利豊（00494.HK）が2.65％高だった。
一方で同じ香港系でも長江地産（01113.HK）はハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.85％安。二桁増収益の好決算を発表したものの、小幅な伸びにとどまった配当額が利益確定の材料となった。金相場の下落を受け、霊宝黄金（03330.HK）が2.03％安、紫金砿業（02899.HK）が1.99％安と、金鉱株もさえない。（中国部・畦田）
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