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【8月12日の中国本土市場】
2016.08.12 17:20
主要指数はそろって3日ぶりに反発。上海市場は上海総合指数が前日比1.59%高の3050.66ポイント、A株指数が1.60%高の3193.73ポイント、B株指数が0.70%高の346.95ポイント。深セン市場はA株指数が1.16%高の2064.46ポイント、B株指数が0.33%高の1159.06ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約6%減少し、概算で4267億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は6億1600万元の買い越しだった。
上海総合指数は朝方こそ前日終値を挟んで一進一退だったが、前場の中盤から小幅高で推移。後場に入ると、一本調子で上げ幅を広げる展開となり、本日の高値付近で引けた。上海市場の上昇銘柄が全体の8割半に達した。深セン市場は全体の8割近くの銘柄が上昇した。ただ、売買代金は前日に比べ減少した。
本日発表された7月の経済指標は概ね低調な内容。こうしたなか追加金融緩和に否定的な英語の論文が新華社電を通じて配信され、利下げや預金準備率の引き下げに対する期待がさらに後退。その一方で政府は供給側(サプライサイド)改革の推進を提唱。石炭や鉄鋼の生産能力をさらに削減するよう地方政府や国有企業に求めた。
上海A株市場では時価総額の大きな銀行株が軒並み大幅高となり、上海総合指数の上昇に寄与。四大国有銀行では中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.08%高、中国銀行'A'(601988.SS)が2.94%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.80%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.58%高だった。金融緩和をめぐる思惑が消えたものの、経済指標が低調なことから、別分野での経済対策への期待感が高まったもようだ。原油相場の上昇を好感し、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.23%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.54%高。そのほか、不動産株、鉄鋼株、石炭株などの上昇が目立った。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割に達した。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率4位の1.32%高となり、上海B株指数の上昇に貢献した。深センB株市場は全体の7割の銘柄が上昇した。(中国部・千原)
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