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【8月10日の中国本土市場】
2016.08.10 17:08
主要指数はそろって小幅安。上海市場は上海総合指数が前日比0.22％安の3018.74ポイント、A株指数が0.22％安の3160.18ポイントと、3日ぶりに反落。B株指数は7日ぶりに反落し、0.17％安の346.84ポイント。深セン市場はいずれも3日ぶりに反落し、A株指数が0.32％安の2067.07ポイント、B株指数が0.02％安の1161.67ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べわずかに増加し、概算で4685億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は13億1600万元の買い越しだった。
本日の上海市場は方向感を欠く展開。上海総合指数は前場にかけて前日終値を挟んで一進一退。後場は概ね小幅安で推移し、本日の安値付近で取引を終了した。上海市場の下落銘柄は全体の6割あまりに上った。深セン市場も全体の6割の銘柄が下落した。
昨日発表された7月の消費者物価指数（CPI）が低水準にとどまったことを受け、年内に金利や預金準備率が引き下げられるというアナリストの予想が相次いだ。これが昨日の株高の一因となった。だが、いまの中国に急いで金利や預金準備率を引き下げる必要性はないと、国務院参事室の特約研究員が政府系ラジオ局のニュース番組で語ったことで金融緩和への期待が後退し、本日の調整につながったもようだ。もっとも、景況感の低迷が明らかであることから、その他の政策への期待感も残り、下げ幅は限られた。
上海A株市場では産金株の上昇が目立ち、山東ゴールド（600547.SS）が5.87％高、中金ゴールド（600489.SS）が5.01％高、赤峰黄金（600988.SS）が3.96％高、西部黄金（601069.SS）が3.87％高。サプライサイド（供給側）改革への期待から、石炭、非鉄金属、鉄鋼などの銘柄もしっかり。時価総額の大きな銀行株は総じて堅調だった。16年6月中間決算を発表した銘柄では、17.41％増益の陝西黑猫焦化（601015.SS）が3.16％高、72.67％増益だった黄河旋風（600172.SS）は利益確定売りに押され、7.36％安だった。
上海B株市場の下落銘柄は全体の8割に達した。上工申貝（900924.SS）が下落率1位の1.79％安など、上海市政府系銘柄の下げが目立った。一方、金宝飾品販売の老鳳祥（900905.SS）が上昇率1位の1.20％高、石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が同2位の1.04％高だった。深センB株市場は全体の5割半の銘柄が下落した。こうしたなか16年6月中間決算が34.86％増益だった無錫小天鵝（200418.SZ）が、上昇率1位の2.57％高だった。（中国部・千原）
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