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【8月9日の香港市場】
2016.08.09 18:11
主要指数はまちまち。ハンセン指数は4日ぶりに小反落し、前日比0.12％安の2万2465.61ポイント。一方、H株指数は0.26％高の9301.17ポイント、レッドチップ指数は0.67％高の3845.15ポイントと、いずれも4日続伸した。メインボードの売買代金は前日に比べ約12％減少し、概算で532億4500万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は5億5300万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場は利益確定売りに押され、ダウ平均が小反落。外部環境の悪化を受け、香港市場ではハンセン指数が小安く寄り付き、概ねマイナス圏で推移。香港系銘柄を中心に売られ、重荷となった。H株指数は前日終値を挟んで一進一退だったが、上海総合指数が本日の高値付近で引けたことが追い風となり、小幅高で引けた。レッドチップ指数は主力銘柄が買われ、前場にかけて上げ幅を広げ、後場も安定的に推移した。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株が上昇。華潤置業（01109.HK）が上昇率2位の3.38％高だったほか、中国海外発展（00688.HK）が0.93％高。マカオのカジノ株もそろって上昇し、非カジノ事業に注力する方針を示した銀河娯楽（00027.HK）が上昇率4位の1.73％高だったほか、サンズチャイナ（01928.HK）が0.81％高。台湾系の食品株も堅調で、中国旺旺（00151.HK）が上昇率3位の3.11％高、康師傅（00322.HK）が同5位の1.11％高だった。上昇率1位は中国中信（00267.HK）の3.49％高。中国海洋石油（00883.HK）は原油相場の上昇を好感し、0.97％高だった。
一方、昨日の上昇率4位だった利豊（00494.HK）が反落し、本日は下落率1位の1.30％安。昨日の上昇率1位だった聯想集団（00992.HK）も反落し、本日は0.91％安。国泰航空（00293.HK）は本土系航空会社との競争で劣勢に立たされると予想したアナリストが投資判断を引き下げたことを嫌気し、下落率3位の1.08％安。このほかの香港系銘柄も下げが目立った。
このほかの銘柄では、澳門博彩控股（00880.HK）が2.97％高。4－6月期のEBITDAなどが大方の予想を上回ったほか、新カジノリゾート「上葡京」（リスボアパレス）の建設が順調に進んでいることが材料視された。中国中鉄（00390.HK）は3.78％高。バングラデシュ人民共和国ダッカ市のパドマ橋鉄道連絡線の建設工事を落札したことが材料視された。長城汽車（02333.HK）は7月の販売台数が前年同月比で45.4％増となったことを好感し、1.32％高だった。
万科企業（02202.HK）は1.66％高、中国恒大（03333.HK）は0.89％高。中国恒大が万科企業に対する持ち株比率を5％に引き上げたことが手がかりとなった。（中国部・千原）
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