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【8月9日の中国本土市場】
2016.08.09 17:34
主要指数はいずれも続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.71％高の3025.68ポイント、A株指数が0.71％高の3167.45ポイントだったほか、B株指数は0.37％高の347.43ポイントと6営業日連続で上昇した。深セン市場はいずれも続伸し、A株指数が1.04％高の2073.89ポイント、B株指数が0.49％高の1161.97ポイント。両市場の売買代金は前日比で約1割増加し、概算で4633億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は一段と増加し、16億200万元に達した。
上海総合指数は前日に9営業日ぶりに3000ポイントを回復しただけに、序盤は高値警戒感に基づく利食い売りに押され、前日終値を挟んで弱含んだ。それでも、前場の半ば頃からは堅調に推移。後場はもみ合いながらも上げ幅をやや広げ、高値引けした。午前中に発表された中国の7月の物価統計で、生産者物価指数（PPI）の下落率縮小が好感された。さらに前日の米国市場での原油反発、中国企業の中間決算動向、サプライサイド改革、国有企業改革などが好材料視され、全体の地合いを支えた。
両市場全体では2200以上の銘柄が上昇。上海政府系企業に国有企業改革に基づく再編期待が広がり、上海強生（600662.SS）が6.45％高、上海トンネル（600820.SS）が2.35％高、上海交運（600676.SS）が2.07％高、上海宝信ソフト'A'（600845.SS）が1.66％高など、堅調だった。レアアース業界の提携加速を受け、北方稀土（600111.SS）が1.72％高。浙江省杭州市でのG20首脳会談開催を来月に控え、投資家は「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」（一帯一路）のテーマ株にあらためて注目。インフラ輸出の関連銘柄が買われ、葛洲ハ（600068.SS）が7.94％高、中国建築（601668.SS）が3.89％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が3.25％高と、建設株が堅調だった。また、7月の自動車販売が堅調だったことから、自動車セクターが上昇。広匯汽車（600297.SS）が1.85％高、広州汽車'A'（601238.SS）が1.18％高だった。
一方で前日好調だった石炭株の一角が下落。中煤能源'A'（601898.SS）が1.17％安、平煤（601666.SS）が1.12％安、陽泉煤業（600348.SS）が1.09％安。軍需・航空宇宙関連株の一角も調整し、航天動力ハイテク（600343.SS）が1.10％安、中国衛星（600118.SS）が0.99％安だった。
B株市場は値上がり銘柄の方が多く、特に上海B株は40銘柄以上が上昇した。自動車部品メーカーの湖南天雁機械（900946.SS）が4.23％高で上昇率1位。深センB株では前日調整したLCD用ガラスメーカーの東旭光電科技（200413.SZ）に押し目買いが入り、本日は6.96％高で上昇率1位となった。（中国部・畦田）
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