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【8月5日の香港市場】

2016.08.05 18:24

 主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比1.43%高の2万2146.09ポイント、H株指数は1.40%高の9131.52ポイント、レッドチップ指数は0.98%高の3746.87ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約2%増加し、概算で545億5100万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3億5500万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均がわずかに下落したものの、イングランド銀行(中央銀行)が7年ぶりに政策金利を引き下げたことで、資金の流動性が増すとの見方が強まり、外国為替市場では香港ドルが買われた。これを追い風に、香港市場の主要指数は高く寄り付き、その後も堅調。ハンセン指数は3日ぶりに終値で2万2000ポイントを回復した。ただ、米雇用統計の発表やオリンピックの開幕が迫り、積極的な売買は手控えられ、売買代金は低水準にとどまっている。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われたが、香港ドル高の動きを受け、香港系不動産株の上昇が目立った。なかでも新鴻基地産(00016.HK)は有力投資銀行が業界首位の成長性を予想したことを好感し、上昇率3位の3.06%高だった。AIA(01299.HK)はアナリストが目標株価を引き上げたことを受けて同5位の2.39%高。本土系の銀行株や保険株も堅調だった。

 そのほかの銘柄では、中国恒大(03333.HK)が5.04%高、万科企業(02202.HK)が1.61%高。株主間の支配権争いが長引く万科企業のA株を中国恒大が大量購入したことを好感した。中国恒大の参戦により、万科企業の株価を押し下げていた争いが終息に向かうことへの期待感が膨らんだもようだ。

 MGMチャイナ(02282.HK)は4.59%高。4-6月期の業績が大方の予想を上回ったことを好感した。オリンピックの開幕が迫り、スポーツ用品の関連銘柄が堅調。安踏体育用品(02020.HK)が5.26%高、特歩国際(01368.HK)が3.20%高、李寧(02331.HK)が0.48%高だった。長盈集団(00689.HK)は3.47%高。同社株の公開買付(TOB)を奥立仕控股(00860.HK)の経営トップが提案したことが材料視された。(中国部・千原)

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