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【8月5日の中国本土市場】

2016.08.05 17:10

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.19%安の2976.69ポイント、A株指数が0.19%安の3116.08ポイントと、4日ぶりに小反落。B株指数はかろうじて4日続伸し、0.05%高の344.33ポイント。深セン市場はいずれも4日ぶりに小反落し、A株指数が0.37%安の2030.86ポイント、B株指数が0.06%安の1149.46ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べわずかに減少し、概算で4023億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は7億7100万元だった。

 上海総合指数は前日終値を挟んで小動きとなった。前場や後場の中盤で上げに転じたが、弱含んだ値動きだった。上海市場は全体の6割の銘柄が下落した。深セン市場の下落銘柄は全体の6割半に上った。米雇用統計の発表やオリンピック開幕が迫るなか、特段の材料もないことから、手控えムードが強かった。

 上海A株市場では、中堅銀行や地方銀行を中心に、銀行株が総じて堅調。自己資本比率の改善を目的とした債券や優先株の発行が一部の銀行について承認され、これが追い風となった。優先株の発行が中国証券監督管理委員会(CSRC)に承認された南京銀行(601009.SS)が2.18%高。また、Tier2(補完的項目)適格債券の発行が中国人民銀行(中央銀行)に認められた中国民生銀行'A'(600016.SS)が1.75%高だった。

 個別の材料があった銘柄では、遼寧成大(600739.SS)がストップ高。出資先の広発証券(01776.HK)が7月の経営指標を発表し、アセットマネジメント会社の利益が伸びていることが手がかりとなったもようだ。また、昨日はストップ高だった国薬(600511.SS)が続伸し、本日は8.12%高。新株を対価に国薬控股(01099.HK)から複数の企業を買収する計画が、本日も材料視された。

 上海B株市場は全体の5割あまりの銘柄が下落した。昨日は堅調だった純粋B株の下げが目立ち、大化集団大連化工(900951.SS)が1.05%安、上海匯麗建材(900939.SS)が0.96%安、恒天凱馬(900953.SS)が0.64%安だった。深センB株市場は上昇銘柄の方が多かったが、深センB株指数はわずかに下落した。長安汽車(200625.SZ)が下落率2位の1.75%安、安徽古井貢酒(200596.SZ)が同3位の1.37%安となり、指数の重荷となった。(中国部・千原)

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