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【8月4日の中国本土市場】
2016.08.04 17:11
主要指数はいずれも小幅に3日続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.13%高の2982.42ポイント、A株指数が0.13%高の3122.11ポイント、B株指数が0.33%高の344.14ポイントだった。深セン市場はA株指数が0.73%高の2038.53ポイント、B株指数が0.15%高の1150.19ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約6%増加し、概算で4048億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は1億3300万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、朝方にかけて下げ幅を広げた。前場の中盤で本日の安値をつけた後は、下げ幅を縮小する展開。後場の中盤で上げに転じたものの、戻り売りに押されたが、取引終了間際にプラスに切り返した。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に、全体の6割半の銘柄が上昇した。両市場合計の売買代金は3日ぶりに4000億元を上回った。
国家発展改革委員会・政策研究室が昨日発表したレポートに、「時期を選んで金利や預金準備率をさらに引き下げる」という文言があったものの、午後には削除された。先ごろ開かれた中国共産党の中央政治局会議で、下期も安定的な金融政策を維持する方針が採択されたばかりであり、これに反する文言だったことが、削除された原因とみられる。これを受けて金融緩和への期待が後退したが、追加利下げなどを見送る代わりに、サプライサイド改革など別分野の経済政策に力を入れるのではないかという憶測につながったもようで、本日の株式市場では非鉄金属株などが堅調だった。
上海A株市場では金融緩和への期待が後退したことを受け、銀行株が総じて軟調。原油相場の上昇を好感し、二大石油株がそろって上昇。保険株も堅調だった。その一方で航空株や産金株が軟調だった。個別材料があった銘柄では、約5カ月半ぶりに売買を再開した国薬(600511.SS)がストップ高。新株を対価に国薬控股(01099.HK)から複数の企業を買収する計画が材料視された。東方電気'A'(600875.SS)は16年6月中間決算で赤字に転落する見通しが嫌気され、1.42%安だった。
上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇。資本市場改革への期待から、A株を発行していない純粋B株の上昇が目立った。上海匯麗建材(900939.SS)が3.85%高、上海凌雲実業(900957.SS)が2.63%高、大化集団大連化工(900951.SS)が2.30%高、恒天凱馬(900953.SS)が1.95%高となり、上昇率1~4位に並んだ。オルドスリソーシズ(900936.SS)は下落率1位の1.10%安。シリコンマンガン価格の高騰が業績の追い風となるという情報について否定的な見解を示し、失望売りに押された。深センB株市場の上昇銘柄は全体の6割近くに上った。(中国部・千原)
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