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【7月29日の中国本土市場】
2016.07.29 17:46
主要指数は深センB株を除いて下落。上海市場は上海総合指数が前日比0.50％安の2979.33ポイント、A株指数が0.49％安の3118.90ポイントと小幅に反落し、B株指数は0.93％安の343.16ポイントと3日続落した。深セン市場でもA株指数が0.48％安の2030.83ポイントと3日続落。一方でB株指数は0.31％高の1146.84ポイントとなり、わずかに続伸した。両市場の売買代金は前日比で2割以上も減少し、概算で4316億元。約1カ月半ぶりの低水準だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は約3億5600万元の買い越しに転じた。
週末の本土市場は6割強の銘柄が値下がりした。上海総合指数は3000ポイントの大台を上値に軟調な値動きに終始した。もっとも下値は固く、下げ幅は限定的だった。引き続き銀行理財商品（資産運用商品）の新規則（草案）が嫌気され、中小型株が調整。資金流出への警戒感から、深セン市場の「創業板」や「中小企業板」の上場銘柄が幅広く軟調だった。国有企業改革をテーマに堅調だった上海市政府系の銘柄が利益確定売りに見舞われ、上海金橋輸出加工区開発'A'（600639.SS）が9.94％安、光明房地産（600708.SS）が4.87％安、上海交運（600676.SS）が4.31％安、上海ポート（600018.SS）が2.73％安など。
一方で家電セクターが堅調だった。スマート家電の新製品投入や猛暑・リオ五輪による特需などを織り込み、青島ハイアール（600690.SS）が2.05％高、長虹電器（600839.SS）が1.12％高、海信電器（600060.SS）が0.45％高。相次ぐ大雨災害を受け、水利インフラ建設大手の葛洲ハ（600068.SS）が5.94％高。復興需要を織り込む買いが入った。好業績を織り込み、自動車大手の長城汽車'A'（601633.SS）が4.87％高。また、医薬セクターに逆行高が目立ち、片仔コウ薬業（600436.SS）が5.32％高、浙江医薬（600216.SS）が4.36％高だった。
上海B株は多くの銘柄が値下がり。上海市政府系の銘柄がA株に連れ安し、上海金橋輸出加工区開発（900911.SS）が下落率3位の3.03％安。上海陸家嘴金融貿易区開発（900932.SS）は中間決算での大幅な増収増益という好材料があったものの、地合いの悪さに押されて0.06％安で引けた。一方、深センB株では値上がり・値下がり数が拮抗。特に本日売買を再開した深セン中国自転車（200017.SZ）がストップ高となった。増資を通じて資金を調達し、スマート家具・照明・建築会社を買収する計画が好感された。（中国部・畦田）
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