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【7月28日の香港市場】
2016.07.28 18:29
主要指数はそろって小幅安。ハンセン指数は前日比0.20%安の2万2174.34ポイント、H株指数は0.35%安の9082.85ポイントと、いずれも4日ぶりに小反落。レッドチップ指数は小幅に続落し、0.13%安の3786.40ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約10%減少し、概算で628億8800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億5400万元だった。
ニューヨーク市場は、ダウ平均が小幅に3日続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げは見送られたが、経済見通しをめぐる短期的なリスクが弱まったとの認識が示され、金融引き締めへの警戒感につながった。外部環境の悪化を背景に、香港の主要指数は低く寄り付き、マイナス圏での値動きに終始した。
ハンセン指数の構成銘柄では、百麗国際(01880.HK)が11.06%高となり、2日連続で上昇率1位。6-8月期の業績は3-5月期に比べ改善が見込まれるという経営トップの発言をめぐり、これに同調するレポートをアナリストが発表したことを好感した。上昇率2位は華潤電力控股(00836.HK)の2.46%高。各地で気温が上昇し、全国的に発電量が急増していることに加え、電力事業の第13次5カ年計画(2016~2020年)が策定中と伝わったことが材料視された。米国の追加利上げが見送られ、これを好感した香港系不動産株の上昇が目立った。うち新鴻基地産(00016.HK)は上昇率3位の2.07%高。香港でも「ポケモンGO」がブームとなるなか、ポケモンの出現率がアップする「ルアーモジュール」を傘下のショッピングモールで使い、集客力を高める経営戦略が話題となり、これも追い風となったもようだ。
一方、中国旺旺(00151.HK)が下落率1位の4.28%安。競争の激化、製品需要の減退、人民元の下落などが業績に悪影響を及ぼすとアナリストが予想し、投資判断と目標株価を引き下げたことが嫌気された。また、16年5月中間決算が6.31%減益だったAIA(01299.HK)は1.20%安。為替の影響を除いた新契約価値は、大方の予想を上回る37%増だったが、株価に織り込み済みだったことから、本日は材料出尽くし感から売られた。本土系の銀行株や保険株、香港系の電力株なども軟調だった。
そのほかの銘柄では、万科企業(2202)が11.52%高。同社の王石・董事長が華潤グループの香港本部を訪問したと伝わり、これが材料視された。万科企業の支配権をめぐる騒動で、その解決案について王董事長と華潤グループが対立していたことから、今回の訪問が関係修復につながるとの期待感が大幅高につながったもようだ。徳普科技発展(03823.HK)は後場で急落し、86.34%安。同社が不正会計に手を染めているというレポートを空売り専門集団のグラウカス・リサーチ・グループが発表し、これが嫌気された。(中国部・千原)
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