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【7月27日の香港市場】

2016.07.27 18:18

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.40%高の2万2218.99ポイント、H株指数は0.58%高の9115.29ポイントと、いずれも3日続伸。レッドチップ指数は小反落し、0.06%安の3791.59ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約3%減少し、概算で696億8500億HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は3億7400万元だった。

 香港市場の主要指数は小高く寄り付き、概ね横ばいで推移していたが、前場の終盤で一気に下げに転じた。上海総合指数が急激に下げ幅を広げた動きに追随した格好。後場の序盤で一段安となった後は、徐々に下げ幅を縮小。ハンセン指数とH株指数は後場の終盤で上げに転じたが、レッドチップ指数は前日終値にわずかに届かなかった。

 高利回り投資商品(理財商品)を使って資金を調達し、さまざまな分野に投資するシャドーバンキング(影の銀行)について、史上最も厳しい監督管理ルールが近く発表されると、大手メディアが報道。これが事実であれば、株式市場で運用される資金にも一定の悪影響が及ぶとの見方が広がり、本土市場が急落。香港市場でも本土系の銘柄が幅広く売られた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、百麗国際(01880.HK)が続伸し、上昇率1位の2.56%高。6-8月期の業績は3-5月期に比べ改善が見込まれるという経営トップの発言が、本日の材料視された。昨日の下落率2位だった中国石油天然気(00857.HK)が反発し、本日は上昇率2位の1.70%高。マカオのカジノ株は明暗が分かれ、カジノホテル「巴黎人」(ザ・パリジャン)のオープンを控えたサンズチャイナ(01928.HK)は続伸し、上昇率4位の1.66%高。昨日の上昇率1位だった銀河娯楽(00027.HK)は反落し、下落率3位の1.52%安だった。

 本土系不動産株はそろって売られ、華潤置地(01109.HK)が下落率1位の2.11%安だったほか、中国海外発展(00688.HK)が0.95%安。理財商品に対する監督管理が強化されるという報道を受け、不動産市場に流れ込む資金に影響が及ぶことへの懸念が浮上。江蘇省南京市で新たな住宅購入規制が導入されるという観測も、不動産株への警戒感につながったもようだ。建設関連への融資が多い中国建設銀行(00939.HK)は0.74%安だった。(中国部・千原)

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