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【7月27日の中国本土市場】

2016.07.27 17:40

 主要指数はいずれも大幅に反落。A株は3日ぶりの急反落だった。上海市場は上海総合指数が前日比1.90%安の2991.99ポイント、A株指数が1.90%安の3132.08ポイント、B株指数が1.80%安の346.47ポイント。深セン市場はA株指数が4.45%安の2044.03ポイント、B株指数が1.98%安の1126.96ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で66%も急増し、概算で8069億元に達した。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は10億7500万元の買い越しだった。

 本土市場は利益確定売りが膨らみ、8割半の銘柄が下落。上海総合指数は前場の中頃まで前日終値で張り付いたが、前引けにかけて一段安になると、後場初めで3000ポイントの大台を大きく割り込み、一気に下げ幅を広げた。その後はやや落ち着いたが、大台を回復できずに大幅安で引けた。本日の急反落の背景として、◇前日に3050ポイントまで上昇したことで、利益確定の余地が広がっていた、◇銀行が販売する理財商品(資産運用商品)をめぐり、当局が株式取得の規制強化に乗り出すとの観測が浮上した、◇IPO(新規公開)の承認加速、投機的な株式取引の規制強化、上場廃止適用の徹底など、最近の証券当局による引き締めスタンスの強化が市場で意識された、◇大株主による大規模な保有株売却への懸念が強まった――など、複数の要因が指摘されている。

 深セン市場でベンチャー企業が主力の「創業板」や中小企業が多い「中小企業板」の銘柄が幅広く売り込まれ、全体の地合いを一段と悪くした。上海市場では商品相場の先安感を受けて資源・エネルギー株がきつい下げ。非鉄金属株の創興資源開発【売付のみ】(600193.SS)や広晟有色金属【売付のみ】(600259.SS)、新華竜モリブデン【売付のみ】(603399.SS)がストップ安に沈んだほか、大型石油株の中石化石油工程技術服務'A'(600871.SS)が4.64%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.36%安。証券当局による規制強化への警戒感から、光大証券(601788.SS)が4.03%安、国金証券(600109.SS)が3.59%安、国泰君安証券(601211.SS)が2.72%安など、証券株が売られた。幅広いセクターが売られたなか、上海市政府系銘柄の一角が国有企業改革を織り込んで逆行高。上海強生(600662.SS)と上海申達(600626.SS)がストップ高、上海ポート(600018.SS)が5.45%高、上海機電'A'(600835.SS)が3.42%高。

 B株はA株に連れ安し、全面安の様相だった。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が3.61%安に沈み、指数の下げ幅を広げた。同じ内モンゴル自治区の資源会社であるオルドスリソーシズ(900936.SS)も3.60%安。また、IT銘柄の上海宝信ソフト(900926.SS)がA株に連れ安し、下落率1位の4.41%安となった。深センB株では本日取引を再開した東旭光電科技(200413.SZ)に利益確定売りが膨らみ、下落率1位の6.24%安。売買停止前の株価上昇について特段の新情報がなく、地合いの悪さも重なって売り込まれた。(中国部・畦田)

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