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【7月26日の香港市場】
2016.07.26 18:17
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.61％高の2万2129.73ポイント、H株指数は0.30％高の9062.25ポイントと、いずれも続伸。レッドチップ指数は3日ぶりに反発し、0.63％高の3793.97ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約45％増加し、概算で715億5800万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は本日も売り越しだったが、売越額は昨日に比べ5400万元に減少した。
ニューヨーク市場は高値警戒感から、ダウ平均が反落。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は低く寄り付いたが、前場の中盤でいずれも上げに転じた。上海総合指数の堅調な動きが、追い風となったもようだ。後場の序盤あたりで本日の高値を付けた後はやや押されたが、ハンセン指数の終値は3日ぶりに2万2000ポイントを回復した。売買代金も前日に比べ大幅に増加し、7日ぶりに700億HKドルを超えた。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株がそろって続伸。銀河娯楽（00027.HK）が6.49％高、サンズチャイナ（01928.HK）が5.99％高となり、上昇率1～2位に並んだ。サンズチャイナの4－6月期のEBITDAが大方の予想通りだったうえ、一般客向けカジノからの6月の収益が、ここ2年近くで初めて前年同月比で増加したことなどが材料視された。マカオではサンズチャイナのカジノホテル「巴黎人」（ザ・パリジャン）が9月13日にオープンするなど、新カジノの開業が続くことも追い風となった。
今週木曜日に16年5月中間決算を発表する予定のAIA（01299.HK）が1.73％高。新契約価値（NBV）について、複数のアナリストが3割前後の増加を予想していると伝わり、これを好感した。百麗国際（01880.HK）は1.52％高。6－8月期の業績は3－5月期に比べ改善が見込まれると、株主総会に出席していた経営トップが語り、後場で上げ幅を広げた。また、中国石油化工（00386.HK）が0.52％高。高い配当性向を今後も維持できると予想するアナリストが、目標株価と投資判断を引き上げたことを好感した。
一方、原油相場の下落を嫌気し、中国海洋石油（00883.HK）が2.61％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.30％安となり、下落率1～2位に並んだ。テンセント（00700.HK）は上場来高値の更新が続いていたが、本日は0.90％安。香港紙の報道によると、株主分布を調査したところ、複数の欧州のプライベートバンクが124億HKドル近くに上るテンセント株を保有していることが判明。株価を左右できる規模であることから、投資家の警戒感が強まったもようだ。
そのほかの銘柄では、吉利汽車（00175.HK）が5.91％高。SUV（スポーツ多目的車）の好調な売れ行きや輸出先であるロシアのルーブル高を背景に、16年6月中間決算の増益をアナリストが予想し、これが買い材料となった。（中国部・千原）
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