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【7月25日の香港市場】
2016.07.25 18:28
主要指数はまちまち。ハンセン指数は前営業日比0.13％高の2万1993.44ポイント、H株指数は0.03％高の9034.76ポイントと、いずれも小反発。レッドチップ指数は小幅に続落し、0.23％安の3769.89ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約5％減少し、概算で493億9700万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は売り越しに転じ、売越額は2億5800万元だった。
先週末のニューヨーク市場は、ダウ平均が小反発。ただ、米連邦公開市場委員会（FOMC）を今週中に控え、様子見ムードも強かった。外部環境の好転を背景に、週明けの香港市場は主要指数が高く寄り付き、ハンセン指数は始値を2万2000ポイントに乗せた。ただ、ザラ場に入るとすぐに下げに転じ、その後はマイナス圏で推移。FOMCが迫っていることに加え、本日から香港市場では主要銘柄の終値決定に、発注制限と板寄せを組み合わせたクロージング・オークション・セッション（CAS）方式を導入することから、手控えムードが強かった。本日は以前の取引終了時点（日本時間17時）で、主要指数はいずれも小幅安だったが、CASを経てハンセン指数とH株指数は最終的に上げに転じた。
ハンセン指数の構成銘柄では、中銀香港（02388.HK）が上昇率1位の2.19％高。南洋商業銀行の売却と東南アジア資産の買収を背景に、16年6月中間決算と同時に特別配当を発表する可能性があると香港紙が伝え、これが材料視された。マカオのカジノ株がそろって上昇し、サンズチャイナ（01928.HK）が同2位の1.97％高だったほか、銀河娯楽（00027.HK）が同4位の1.85％高。6月にマカオを訪問した観光客が前年同月比で4.9％増加したうえ、うち宿泊客が13.9％増となったことを好感した。
恒安国際（01044.HK）は上昇率3位の1.93％高。紙おむつ事業は円安の影響で日本製品との厳しい競争に直面しているが、生理用ナプキン事業は成長の余地があるほか、ティッシュ事業も安定しているとアナリストが評価し、アウトパフォームの投資判断を維持したことを好感した。テンセント（00700.HK）はフィンランドのモバイルゲーム開発業者を買収することが欧州委員会に許可されたと伝わり、上昇率5位の1.51％高。このほか香港系の不動産株や本土系のエネルギー株や通信株の上昇も目立った。
そのほかでは、「ポケモンGO」が本日から香港で正式リリースとなり、香港系通信株が堅調。和記電訊香港（00215.HK）が3.47％高、数碼通電訊（00315.HK）が3.32％高だった。AMAXインターナショナル（00959.HK）は6.74％安。24.8％出資するカジノが入居するホテルが、マカオ当局によって臨時閉鎖されたことが嫌気された。シティeソリューション（00557.HK）は筆頭株主が交代する可能性を材料に13.05％高だった。（中国部・千原）
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