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【7月22日の香港市場】
2016.07.22 18:16
主要指数は小幅ながらも3営業日ぶりに反落した。ハンセン指数は前日比0.16%安の2万1964.27ポイント、H株指数は0.27%安の9031.93ポイント、レッドチップ指数は0.44%安の3778.62ポイント。メインボードの売買代金は前日比で2割も縮小し、概算で519億7300万HKドルにとどまった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は2億8600万元の買い越し。
米国での在庫増加を伝えるニュースを手がかりに、前日のニューヨークWTI原油先物が反落。これに主要企業の予想を下回る決算内容が嫌気され、ダウ平均も10営業日ぶりに下落した。さらに米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、その先の年内利上げをめぐる警戒感が一部で浮上。外部環境の悪化を受け、週末の香港市場は利益確定売りが優勢だった。ハンセン指数は節目の2万2000ポイントを割り込んで寄り付くと、大引けまで小安く推移。結局、一度もザラ場で大台に戻せなかった。H株とレッドチップの両指数も上海A株の調整に足を引っ張られ、小幅ながらも反落した。
足元堅調だった香港系不動産株に利益確定売りが目立った。恒隆地産(00101.HK)が1.89%安、太古A(00019.HK)が1.33%安、信和置業(00083.HK)が1.28%安。本土系通信株にも調整圧力が強まると、中国移動(00941.HK)が1.47%安、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が0.73%安に沈み、レッドチップ指数の重しになった。また、中国政府が石油製品価格の引き下げに踏み切ったことで、中国海洋石油(00883.HK)が0.60%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.18%安など、三大石油株がさえない。
国際通貨基金(IMF)による世界経済成長見通しの引き下げや、欧州情勢の不透明感が意識され、貿易関連株が軟調。海運最大手の中国遠洋控股(01919.HK)が3.15%安に沈んだほか、港湾大手の招商局国際(00144.HK)も0.68%安。航空大手3社もさえず、夏休みシーズンの国際線料金が下落傾向にあると伝わって、中国東方航空(00670.HK)が2.47%安、中国国際航空(00753.HK)が2.04%安、中国南方航空(01055.HK)が1.23%安と売られた。個別では建材大手の中国建材(03323.HK)が中間決算の大幅減益見通しを受けて1.63%安に沈んだ。
一方で本土系不動産株が堅調。住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)は長らく続く大株主との対立に関して、証券当局による仲介が本格化するとの見方から3.86%高と買われた。中海物業(02669.HK)は中間期の好業績見通しが引き続き材料視され、10.14%高と急騰。自動車株の一角も上昇し、北京汽車(01958.HK)は4-6月期の好業績が伝わって4.78%高だった。(中国部・畦田)
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