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【7月21日の中国本土市場】

2016.07.21 17:18

 主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.36%高の3039.00ポイント、A株指数が0.36%高の3181.25ポイントと、いずれも4日ぶりに反発。B株指数は続伸し、0.47%高の353.08ポイントだった。深セン市場はA株指数が小幅に3日続伸し、0.11%高の2132.29ポイント。B株指数は8日続伸し、0.76%高の1148.94ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約10%増加し、概算で5569億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は7億5700万元の買い越しだった。

 上海総合指数は前日終値付近で寄り付き、朝方にかけて上げ幅を広げた。前場の中盤で戻り売りに押されたが、一巡した後は再び上げ幅を拡大。後場は序盤から3050ポイント台を挟んで一進一退だったが、再び売りが膨らみ、小幅高で引けた。上海市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇。深セン市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株などに支えられ、深センA株指数は小幅に上昇した。

 ニューヨーク市場でダウ平均が9日続伸するなど、外部環境は良好。中国本土でも投資家心理が上向いた。人民元安に一服感が出たことも、安心感につながった。上海A株市場では、このところ売られていた地方銀行株や中堅銀行株が買い戻され、上海総合指数を支えた。保険株や証券株も総じて堅調だった。昨日開催の国務院常務会議で、国家テクノロジーのイノベーションに関する計画が承認され、これを材料に量子情報通信の関連銘柄が大幅高。中天科技(600522.SS)が9.95%高、浙江東方グループ(600120.SS)が8.97%高だった。個別の材料があった銘柄では、16年6月中間決算が大幅増益となる見通しの江南水務(601199.SS)がストップ高だった。

 上海B株市場は全体の7割半の銘柄が上昇。上海市政府系の銘柄が買われ、上海三毛企業(900922.SS)が3.33%高、上海開開実業(900943.SS)が2.69%高、上海錦江国際実業投資(900914.SS)が2.24%高と、上昇率1~3位に並んだ。深センB株市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇。深セン赤湾石油基地(200053.SZ)が3日連続のストップ高となった。(中国部・千原)

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