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【7月20日の中国本土市場】

2016.07.20 17:35

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.28%安の3027.89ポイント、A株指数が0.28%安の3169.64ポイントと、小幅に3日続落。B株指数は3日ぶりに小反発し、0.02%高の351.41ポイントだった。深セン市場はA株指数が小幅に続伸し、0.06%高の2129.90ポイント。B株指数は小幅に7日続伸し、0.15%高の1140.19ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約2%減少し、概算で5053億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億7700万元の買い越しだった。

 朝方の上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退。前場の中盤以降は、概ねマイナス圏での小動きとなった。上海市場は全体の5割あまりの銘柄が下落した。深セン市場は下落銘柄の方がやや多かった。特段の材料もなく、ここ数日にわたって売買代金の減少が続いている。

 通常の金融政策の効力が落ちる「流動性の罠」が発生していると、先ごろ中国人民銀行(中央銀行)の幹部が指摘し、中期流動性ファシリティー(MLF)など構造的な流動性の供給を継続するという考えを表明。これを受けて利下げへの期待感が大きく後退し、手控えムードが強まった。また、民間からの投資が落ち込んでいることについて、李克強首相が懸念を表明。中西部や東北地方などで特に低迷していると言及し、市場参入条件の一層の緩和を指示したという。

 大規模な金融緩和への期待感が後退したことを受け、本日も上海A株市場では主力の銀行株が総じて軟調。四大国有銀行では中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.55%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.60%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.46%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.32%安だった。原油相場の下落を嫌気し、二大石油株もそろって売られ、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.40%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.20%安だった。昨日は堅調だった証券株も、本日はほとんどが反落。産金株の下げも目立った。

 上海B株市場は下落銘柄の方が多かったものの、大型株の一角に支えられ、上海B株指数はわずかに上昇した。深センB株市場も下落銘柄の方が多かったが、深セン赤湾石油基地(200053.SZ)が2日連続のストップ高となり、深センB株指数の上昇に寄与した。(中国部・千原)

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