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【7月19日の香港市場】

2016.07.19 18:04

 主要指数はそろって反落した。ハンセン指数は前日比0.59%安の2万1673.20ポイント、H株指数は1.12%安の8988.79ポイントと、いずれも7営業日ぶりに下落。レッドチップ指数は0.70%安の3714.62ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べて僅かに減少し、概算で549億5400万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は4億4100万元の買い越しだった。

 前日の米国株市場は上昇したものの、主要企業の決算動向を見極めたいとの思惑から、上げ幅は限られた。こうしたなか、トルコで発生したクーデターの早期収拾を受け、原油相場が下落。さらに外為市場で人民元安が進んだことが影響し、ハンセン指数は概ねマイナス圏での小動きに終始した。先週発表された中国の経済指標では民間投資の不振が鮮明だったほか、遼寧省の重厚長大型企業の資金繰り悪化などが伝わり、利益確定の売り圧力が強まった。

 原油相場の下落を受け、資源・エネルギーセクターが軟調。中国石油化工(00386.HK)が2.05%安、中国石油天然気(00857.HK)が1.81%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.10%安と三大石油株が調整した。遼寧省の鉄鋼大手の資金繰り悪化が伝えられ、同省を本拠とする鞍鋼(00347.HK)が5.62%安と警戒売りに押された。馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が4.97%安、重慶鋼鉄(01053.HK)が1.78%安など、同業他社も連れ安。

 また、旅客需要や収益率の低下見通しを受け、航空株が軟調だった。中国東方航空(00670.HK)が1.81%安、中国国際航空(00753.HK)が1.52%安に沈んだほか、香港の航空大手である国泰航空(00293.HK)が2.86%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。1-6月の営業成績を受けて大手投資銀行がレーティングを「売り」に引き下げたことが影響した。個別では民営の電子部品会社である寧波万豪(08249.HK)が14.28%安。ロボット設備メーカーによる買収計画などを織り込んで急騰していたが、筆頭株主の交代完了を受けて材料出尽くしの売りに押された。

 一方で好業績期待などを背景に製薬セクターが堅調だった。山東新華製薬(00719.HK)が7.87%高、北京同仁堂国薬(08138.HK)が5.17%高、中国中薬(00570.HK)が2.27%高。四環医薬(00460.HK)は減益見通しの発表を受けて前日売られたが、本日は悪材料出尽くしの買いから8.77%高。また、アパレル大手のエスプリ(00330.HK)は本決算での業績改善が伝わり、9.70%高と急伸した。(中国部・畦田)

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