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【7月15日の香港市場】

2016.07.15 18:05

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.45%高の2万1659.25ポイント、H株指数は0.43%高の9049.66ポイントと、いずれも5日続伸。レッドチップ指数は0.02%安の3715.40ポイントで、5日ぶりに小反落した。メインボードの売買代金は前日に比べ約17%増加し、概算で731億9400万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は7億300万元の買い越しだった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が5日続伸し、連日で過去最高値を更新。外部環境は引き続き良好だったが、中国の国内総生産(GDP)発表を間近に控え、香港の主要指数は小高く寄り付いたものの、すぐに下げに転じた。中国の国内総生産(GDP)成長率が1-6月期と4-6月期のいずれも市場予想を上回ったことが伝わると、そろってプラス圏に切り返し、上げ幅を拡大。後場に入ると上げ幅を縮めた。レッドチップ指数は構成銘柄の一角が重荷となり、小幅安で引けた。6月の主要経済指標や金融統計は市場予想を上回るものが多く、これを受けてメインボードの売買代金は3日ぶりに700億HKドルを上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、英国事業を展開する長江基建集団(01038.HK)が上昇率1位の3.74%高。イングランド銀行(中央銀行)が政策金利を据え置くと発表し、ポンド相場が上昇したことが追い風となった。本土系保険株がそろって堅調で、平安保険(02318.HK)が同2位の3.68%高だったほか、中国人寿保険(02628.HK)が同5位の1.84%高。1-6月期の保険料収入が前年同期比で20%台の伸びとなったことを好感した。新鴻基地産(00016.HK)は週明けに新規物件を発売することを材料に、同3位の2.22%高。昨日の上昇率3位だった九龍倉集団(00004.HK)は続伸し、本日は同4位の2.01%高だった。

 一方、招商局国際(00144.HK)が下落率1位の6.22%安。16年6月中間決算で大幅減益となる見通しを発表し、これが嫌気された。そのほかでは本土系銀行株の主力や石油株が軟調で、ハンセン指数やH株指数の重荷となった。

 そのほかの銘柄では、招商局国際の傘下にある中国国際コンテナ(02039.HK)が5.69%安だったほか、その子会社の中集安瑞科(03899.HK)が8.57%安。中集安瑞科の企業買収計画がとん挫し、多額の引当金を計上することになり、16年6月中間決算での業績の悪化が系列親会社に連鎖した。中聯重科(01157.HK)は16年6月中間決算で赤字が拡大する見通しが嫌気され、6.76%安だった。

 一方、今年4月1日から売買停止となっていた中国秦発(00866.HK)が取引を再開し、最終取引日の終値に比べ18.50%高。中国本土での石炭事業と海運事業を手がける傘下企業を売却すると発表し、多額の売却益を計上する見通しであることが大きな買い材料となった。(中国部・千原)

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