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【7月15日の中国本土市場】
2016.07.15 17:15
主要指数はまちまち。上海市場はいずれも小反発し、上海総合指数が前日比0.009％高の3054.29ポイント、A株指数が0.008％高の3197.32ポイント、B株指数は0.25％高の353.07ポイント。深セン市場はA株指数が4日ぶりに小反落し、0.30％安の2132.97ポイント。B株指数は4日続伸し、0.33％高の1136.20ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で3％減少し、概算で5681億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は4億5300万元の買い越しだった。
上海総合指数は小高く寄り付き、もみ合いで始まった。前場の終盤で下げに沈んだが、後場の中盤から前日終値付近で一進一退となり、わずかに上昇して引けた。上海市場は全体の5割半の銘柄が下落したものの、時価総額の大きな銘柄に支えられ、上海総合指数はわずかに上昇。深セン市場は全体の6割近くの銘柄が下落した。
本日午前に発表された中国の国内総生産（GDP）成長率は、1－6月期と4－6月期のいずれも6.7％で、市場予想をやや上回った。そのほかの経済指標も市場予想を上回るものが多かったが、固定資産投資の伸びが鈍化していることが嫌気された。6月の金融統計は、人民元の貸出純増額とマネーサプライM2のいずれも市場予想を上回る水準。ただ、海外情勢が不安定ななかで週末を迎えることから、商いは薄かった。
上海A株市場では貸出純増額の伸びを好感し、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調となり、上海総合指数を支えた。四大国有銀行では中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.59％高、中国銀行'A'（601988.SS）が0.30％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.23％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が変わらずだった。また、主力の保険株では中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.41％高、平安保険'A'（601318.SS）が0.30％高。いずれも1－6月期の保険料収入が前年同期比で20％台の伸びとなっており、これが追い風となった。
上海B株市場は全体の5割半の銘柄が下落したが、大型株の一角が堅調だったことで、上海B株指数は小幅高となった。黄山旅行開発（900942.SS）は16年6月中間決算が増益となる見通しを発表したが、増益率が1－3月期に大きく縮小することが嫌気され、下落率1位の1.55％安だった。
深センB株市場は全体の6割あまりの銘柄が上昇した。京東方科技（200725.SZ）は16年6月中間決算で赤字に転落する見通しを明らかにしたが、同時に自社株買いの計画を発表し、上昇率1位の4.66％高だった。広東高速道路（200429.SZ）は大幅増益の見通しを発表し、上昇率3位の2.49％高だった。（中国部・千原）
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