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【7月14日の中国本土市場】
2016.07.14 17:22
主要指数は小幅な上げ下げとなり、上海は反落した一方、深センは続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.21％安の3054.01ポイント、A株指数が0.21％安の3197.06ポイントと4営業日ぶりに反落し、B株指数も0.39％安の352.17ポイントと3日ぶりに下落。対照的に深セン市場はA株指数が0.16％高の2139.50ポイント、B株指数が0.15％高の1132.39ポイントと、小幅ながらも3日続落した。両市場の売買代金は前日比で2割弱も縮小し、概算で5879億元にとどまった。一方、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は7億4300万元と一定程度増加した。
欧州要因や原油安という悪材料と、主要各国の金融政策への期待感という好材料が交錯して、外部環境は一進一退の状況。このなかで本日の本土市場は利益確定の動きがやや目立ち、概ね神経質な地合いとなった。上海総合指数はマイナス圏での小動きに終始。上場企業の中間決算に対する期待感に加え、中国人民銀行（中央銀行）による資金供給が好感されたものの、全般的には明日の実質GDP成長率の発表を前にリスク回避のムードに押され気味だった。前日の大引け直後に発表された貿易統計は比較的堅調だったが、サプライズ感は乏しく、相場への影響は限られた。
両市場全体では値上がり・値下がり数が概ね拮抗した。多角経営企業のオルドスリソーシズ'A'（600295.SS）はA株増資の計画を発表して約2週間ぶりに売買を再開。売停中の地合いを織り込み、5.83％高で引けた。新5カ年計画（16～20年）のエネルギー計画が近く出されるとの観測に基づき、エネルギー関連株が概ね堅調。桂東電力（600310.SS）が4.71％高、動力源科技（600405.SS）が3.28％高、明星電力（600101.SS）が2.95％高、広匯エナジー（600256.SS）が1.58％高。鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）は中間期の業績回復見通しを手がかりに2.32％高としっかり。
一方で金鉱株に利益確定売りが膨らみ、赤峰黄金（600988.SS）が4.12％安、中金ゴールド（600489.SS）が3.59％安、西部黄金（601069.SS）が3.42％安。レアメタルの採掘業者である洛陽欒川'A'（603993.SS）は情報開示規則を違反した疑いがあるとの一部報道を受け、これを全面否定。だが、最終的に2.41％安に沈んだ。地政学的リスクの高まりを背景に航空株が前日に続いて利益確定売りに押され、中国南方航空'A'（600029.SS）が2.90％安で引けた。
なお、B株市場は値下がり銘柄の方が多く、上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が下落率1位の1.49％安に沈み、指数の足を引っ張った。深センB株では中間期の赤字転落見通しを明らかにした深セン深宝実業（200019.SZ）が0.98％安と低迷。一方で大幅増益の業績予想を明らかにした皇庭国際（200056.SZ）は3.21％高と好調だった。（中国部・畦田）
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