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【7月12日の中国本土市場】
2016.07.12 17:36
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前日比1.81％高の3049.38ポイント、A株指数が1.82％高の3192.18ポイントと大幅に続伸したほか、B株指数は4営業日ぶりに反発し、0.70％高の352.38ポイントだった。深セン市場はA株指数が同じく4日ぶりに反発し、1.20％高の2118.65ポイント。B株指数は0.86％高の1124.04ポイントと反発した。両市場の売買代金は前日比で約5％増加し、概算で7349億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は18億1400万元に達した。
市場予想を上回る米雇用統計が引き続き好感されて前日の米国株市場が続伸するなど、外部環境は引き続き良好。これを追い風に本日の本土市場は買いが先行した。上海総合指数は人民元安などを背景に3000ポイントの大台を回復できずに前引けしたが、後場に入ると一本調子で上昇。一気に3050ポイントに迫り、約3カ月ぶりの高値で引けた。中国の経済指標の発表を控え、4—6月の実質GDP成長率が6.6～6.7％前後に落ち着くとの見方が強まり、景気の先行き不透明感が後退した。一方で下期の追加緩和、財政出動への期待感も広がったほか、上場企業の中間決算の発表シーズンを前に好業績期待の先回り買いもみられた。
中国南方航空'A'（600029.SS）、中国国際航空'A'（601111.SS）、中国東方航空'A'（600115.SS）の航空大手3社がそろって急騰し、全体の好相場をけん引。堅調な個人消費の動向を織り込み、家電・自動車を含む耐久消費財のセクターが上昇した。青島ハイアール（600690.SS）が9.29％高、海信電器（600060.SS）が8.68％高、上海汽車（600104.SS）が8.49％高、長城汽車'A'（601633.SS）が5.33％高。石炭大手の中煤能源'A'（601898.SS）は6月中間決算の黒字転換見通しを明らかにし、5.34％高。ほかの石炭株にも業績改善期待の買いが入り、大同煤業（601001.SS）が8.34％高、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が6.59％高、神華能源'A'（601088.SS）が4.86％高。ほかにも鉄鋼、運輸、ソフトウエア、証券株などが買われ、両市場全体の値上がり銘柄は2000に達した。
一方で金鉱株が反落し、紫金砿業'A'（601899.SS）が2.96％安、山東ゴールド（600547.SS）が1.95％安。軍事関連株の一角が利益確定売りに押され、中船防務'A'（600685.SS）が1.93％安に沈んだ。
B株市場も幅広い銘柄が値上がりした。上海B株では石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が2.15％高と連騰し、指数の上昇をけん引。深センB株ではLCD用ガラスメーカーの東旭光電科技（200413.SZ）が内外の企業や研究機関との提携を好感し、7.77％高で引けた。（中国部・畦田）
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