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【7月8日の香港市場】
2016.07.08 18:20
主要指数はいずれも反落した。ハンセン指数は前日比0.68%安の2万564.17ポイント、H株指数は0.76%安の8534.79ポイント、レッドチップ指数は0.83%安の3579.36ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約5%減少し、概算で471億9300万HKドルにとどまった。一方の「港股通」(上海経由の香港株投資)は引き続き活況で、買越額は16億8600万元を記録。これで買い越しの連続日数を50営業日に伸ばした。
消費者信頼感指数の大幅下落やファンドの解約停止の増加、不安定なポンド相場など、英国発の悪材料が本日も続いた。英国を含む欧州情勢の不透明感が地合いを重くし、前日の米国株市場は軟調に推移。さらに在庫増加を嫌気し、ニューヨークWTI原油先物は大きく下げた。再び外部環境が悪化し、週末の香港市場は戻り売りに押され気味の展開。ハンセン指数は前場で下げ幅を広げると、2万500ポイント割れで前引け。後場は同ポイントを下値に下げ幅をやや縮めたものの、先週末の終値に届かずに引けた。取引終了後に米雇用統計の発表を控えるほか、来週は南シナ海の領有権問題をめぐる常設仲裁裁判所の判断や中国のGDP発表などがあるだけに、様子見ムードが広がり、商いも低迷した。
原油相場の下落を嫌気し、中国石油化工(00386.HK)が1.63%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.35%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.57%安と、三大石油株が軟調。石炭最大手の神華能源(01088.HK)も2.12%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率3位に沈んだ。中国の長江流域を中心に洪水被害が続くなか、大型台風の接近も加わり、農作物価格の先高感が台頭。これがコスト高につながるとの警戒感から、食品セクターが軟調だった。坪山茶業集団(00364.HK)が10.00%安、台湾系の統一企業中国(00220.HK)が4.62%安、中国旺旺(00151.HK)が1.54%安、康師傅(00322.HK)が0.70%安。災害による保険金支払の増加が織り込まれ、中国人民保険集団(01339.HK)が1.71%安、太平洋保険(02601.HK)が1.36%安、中国人民財産保険(02328.HK)が1.18%安だった。
一方で6月の好調な乗用車販売台数を受け、自動車セクターが堅調。自動運転技術で先行する北京汽車(01958.HK)は6.44%高と買い進まれた。自動車用ガラス最大手の福耀ガラス(03606.HK)も2.99%高と堅調。また、足元軟調だったマカオのカジノ株が反発し、銀河娯楽(00027.HK)が0.66%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。風力発電業者の 華能新能源(00958.HK)は中間期の好業績見通しを手がかりに1.53%高と堅調だった。同業他社の大唐新能源(01798.HK)が2.56%高としっかり。鉄鋼大手の鞍鋼(00347.HK)も中間期の増益見通しが好感され、2.19%高で引けた。(中国部・畦田)
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