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【7月5日の香港市場】
2016.07.05 18:41
主要指数はいずれも4営業日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比1.46%安の2万750.72ポイント、H株指数は1.80%安の8643.31ポイント、レッドチップ指数は1.21%安の3614.22ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2割落ち込み、概算で536億3900万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は14億2900万元の買い越しだった。
EU(欧州連合)離脱による経済活動の低迷が警戒され、最新の調査で悲観的見通しを持つ英国企業の比率が急速に上昇。また、バングラデシュやイラクで大規模なテロ事件が連続し、地政学的リスクが意識された。こうした要因が投資家心理を重くし、本日の香港市場では寄り付きから売りに押された。ハンセン指数が前日に2万1000ポイントを回復したことで当面の利益を確定する動きが強まり、主要指数は概ねマイナス圏で低迷。いずれも大引けにかけて下げ幅を広げ、安値引けした。英国リスクによる売りも根強く、ハンセン指数は再び2万1000ポイントを割り込んで引けた。
大手投資銀行による目標株価の引き下げを受け、マカオのカジノセクターが下落。銀河娯楽(00027.HK)が3.63%安、サンズチャイナ(01928.HK)が3.59%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率3~4位に沈んだ。中国南部を中心に洪水被害が広がっており、農作物への被害が警戒されて農林・食品セクターが低迷。台湾系食品大手の中国旺旺(00151.HK)と康師傅(00322.HK)がそれぞれ5.06%安、4.77%安となり、下落率1~2位に並んだ。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)が2.22%安、中国食品(00506.HK)が1.90%安とさえない。
また、損害保険金の支払い拡大を織り込み、中国再保険(01508.HK)が1.12%安、平安保険(02318.HK)が1.12%安、中国人民財産保険(02328.HK)が0.83%安など、保険セクターも値下がりした。このほか、先週は国有企業の再編観測で堅調だった鉄鋼セクターに利益確定売りが目立った。鞍鋼(00347.HK)が4.74%安、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が3.95%安、重慶鋼鉄(01053.HK)が3.44%安。
一方で軍需関連や航空宇宙関連の銘柄が堅調。中船防務(00317.HK)が4.97%高だった。先週の国産新型ロケット「長征7号」の成功が材料視されたほか、今後10年で多くの気象衛星を打ち上げる計画や、南シナ海・東シナ海での地政学的リスクなどが意識された。海運市況の好転や企業再編の進展を織り込み、海運・港湾株が堅調。中国遠洋控股(01919.HK)が2.55%高、秦皇島港(03369.HK)が1.85%高、招商局国際(00144.HK)が0.72%高。個別では非鉄金属株の中信資源控股(01205.HK)が5.33%高と買われた。中間期の黒字転換見通しが好感された。(中国部・畦田)
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