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【6月30日の香港市場】
2016.06.30 18:09
主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比1.75%高の2万794.37ポイント、H株指数は1.65%高の8712.89ポイント、レッドチップ指数は2.88%高の3624.86ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約14%増加し、概算で725億2300万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は16億3100万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場は英国のEU(欧州連合)離脱問題が一服したことを背景に、ダウ平均が大幅続伸。海外市況を追い風に、本日の香港市場は高く寄り付き、その後も堅調に推移。そろって高値付近で引けた。売買代金は4日ぶりに700億HKドルを超えた。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われたが、なかでも本土系の不動産株が大幅高。中国海外発展(00688.HK)が6.29%高、華潤置地(01109.HK)が4.86%高となり、上昇率1~2位に並んだ。中国海外発展が中国中信(00267.HK)から不動産プロジェクトを買収する計画の詳細が明らかとなり、その規模が大方の予想を上回る規模だったことを複数のアナリストが評価。大都市を中心に土地保有が大幅に増加し、収益力の強化が見込まれるという。これに華潤置地が連れ高した。
英国事業に注力していたことから大きく下げていた電能実業(00006.HK)が買い戻され、本日は上昇率3位の3.57%高。AIA(01299.HK)は上昇率5位の3.22%高。新契約価値の増加予想を手がかりにアナリストが目標株価を引き上げたことを好感した。原油相場の大幅高を受け、中国海洋石油(00883.HK)が2.88%高。マカオのカジノ株も堅調で、銀河娯楽(00027.HK)が2.67%高、サンズチャイナ(01928.HK)が2.56%高。サンズチャイナが非カジノ分野を中心に1500人を超す人材を募集したことが材料視された。
そのほかの銘柄では、銀泰商業(01833.HK)が7.00%高。主要株主のアリババグループが転換社債(CB)の行使を通じて持ち株比率を引き上げたことを好感した。中国光大国際(00257.HK)は3.48%高。廃棄物エネルギープロジェクトを評価したアナリストが投資判断を引き上げたことが材料視された。一方、隆成金融(01225.HK)は株主割当増資の計画が嫌気され、38.18%安となった。(中国部・千原)
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