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【6月30日の中国本土市場】
2016.06.30 17:43
主要指数は上海が小幅ながらも4営業日ぶりに反落。一方の深センは僅差で4日続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.06％安の2929.60ポイント、A株指数が0.06％安の3066.49ポイント、B株指数が0.02％安の346.75ポイント。深セン市場はA株指数が0.04％高の2065.49ポイント、B株指数が0.63％高の1100.25ポイントだった。両市場の売買代金（速報値）は前日に比べ約1割減少。概算で5751億元に後退した。なお、香港返還記念日の関係で、本日の「滬股通」は取次停止だった。
英国の国民投票でEU（欧州連合）離脱派が勝利したという大きな悪材料にもかかわらず、昨日までに上海総合指数が3日続伸するなど地合いは堅調。その反動から半期末を迎えた本日の本土市場ではやや戻り売りに押され気味だった。6月の製造業PMIの発表を明日に控え、リスク回避の手仕舞い売りもみられた。証券当局による資産再編・裏口上場への規制は一段と強くなっており、関連銘柄が軟調に推移。上場して日が浅い銘柄に売りが目立った。こうしたことから、上海総合指数は前日終値を挟んで概ね弱含み、小幅に反落して大引け。17％安で上期の取引を終えた。一方で海外をみると、前日の米国株市場が続伸するなど外部環境は概ね良好。また、国有企業の再編観測、香港返還記念日を明日に控えた「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）への期待感などが下支えとなり、深セン市場は底堅い展開だった。
金を含む希少金属価格の先高感が緩み、関連銘柄が反落。貴研プラチナ（600459.SS）が7.77％安、赤峰黄金（600988.SS）が3.26％安、西部黄金（601069.SS）が3.17％安、山東ゴールド（600547.SS）が2.65％安に沈んだ。足元で比較的堅調だった半導体関連株が調整し、太極実業（600667.SS）が2.72％安、共進電子（603118.SS）が2.42％安、士蘭微電子（600460.SS）が2.33％安。一方で李克強・首相が直接金融の比率拡大の必要性に言及したことを受け、証券セクターが堅調。国泰君安証券（601211.SS）が2.47％高、華泰証券'A'（601688.SS）が2.04％高だった。酒造株が動意付き、沱牌舎得酒業【売付のみ】（600702.SS）が8.65％高、老白干酒業（600559.SS）が6.29％高。個別では修正後の再編計画を明らかにして取引を再開した流通事業者の浙江東方グループ（600120.SS）が急伸し、ストップ高で引けた。
B株市場は明暗が分かれ、上海B株は約5割の銘柄が値下がり。大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）は傘下企業の破産を悪材料に1.31％安に沈み、指数の足を引っ張った。一方でソフト会社の上海宝信ソフト（900926.SS）は親会社の再編を材料に1.26％高。深センB株は値上がり銘柄の方が多く、自動車大手の長安汽車（200625.SZ）が上昇率1位の4.75％高。証券当局が増資計画を承認したことが材料視された。（中国部・畦田）
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