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【6月24日の香港市場】

2016.06.24 18:26

 主要指数はいずれも大幅安。ハンセン指数は前日比2.91%高の2万259.13ポイント、H株指数が2.90%安の8530.10ポイントと、6営業日ぶりに急反落した。レッドチップ指数は続落し、2.62%安の3481.58ポイント。メインボードの売買代金は前日比で8割半も増加。概算で998億4800万HKドルに達した。一方で「港股通」(上海経由の香港株投資)を通じた買いは一段と膨らみ、買越額は56億9900万元と過去3番目の規模に達した。

 英国の国民投票をめぐって事前の世論調査などからEU(欧州連合)残留派が優勢との見方が強まり、前日の米国株市場は大幅に上昇。週末の香港市場ではハンセン指数が小安く寄り付いたものの、外部環境の改善を追い風にまもなく上げに転じた。だが、開票作業が始まると、当初の予想と反して離脱派優勢の状況になり、投資家心理が急速に悪化。開票作業が進むにつれパニック売りが膨らみ、指数も下げ幅を拡大。2万ポイントの大台を割り込んで前引けした。離脱が事実上確定してから後場を迎えると、すぐに本日の安値を記録。前日終値に比べ1200ポイント以上も下落した。その後は各国当局の政策対応を織り込む動きもあり、大引けにかけて下げ幅をやや縮小。終値は2万ポイントの大台を確保できたが、今年4番目の下げ幅となった。

 英国関連の銘柄が急落。ロンドンに本社を置く金融大手のHSBC(00005.HK)が6.59%安、英国で発電事業を展開する長江基建集団(01038.HK)とその傘下にある電能実業(00006.HK)がそれぞれ5.47%安、4.76%安、英国に通信子会社を持つ長江和記(00001.HK)が5.07%安に沈み、これら4銘柄がハンセン指数構成銘柄の下落率1~4位を占めた。また、原油相場の急落を受け、資源・エネルギー株の多くが下落。中国石油天然気(00857.HK)が4.42%安、中国海洋石油(00883.HK)が3.92%安、中国石油化工(00386.HK)が3.46%安と、三大石油株が大きく売られた。足元堅調だった石炭株が利益確定売りに見舞われ、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が6.91%安、ヤン州煤業(01171.HK)が2.44%安、神華能源(01088.HK)が2.05%安。

 また、英国のEU離脱による資本市場の動揺を警戒し、金融セクターも下落。中国工商銀行(01398.HK)が3.14%安、中国銀行(03988.HK)が2.61%安、交通銀行(03328.HK)が2.34%安など、大手銀行株が値下がりした。親会社が英国の原発新設事業に傘下している中国広核新能源(01811.HK)と中国広核電力(01816.HK)はそれぞれ6.42%安、3.27%安に沈んだ。

 一方でリスク回避の金価格上昇を見込み、金鉱株が逆行高。招金砿業(01818.HK)が7.14%高、紫金砿業(02899.HK)が4.25%高、霊宝黄金(03330.HK)が2.04%高。日本のパチンコホール大手であるダイナムジャパン(06889.HK)は自社株買い計画の発表を手がかりに2.85%高で引けた。(中国部・畦田)

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