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【6月22日の香港市場】

2016.06.22 18:17

 主要指数は小幅ながらも4営業日連続で上昇。ハンセン指数は前日比0.61%高の2万795.12ポイント、H株指数は0.67%高の8763.11ポイント、レッドチップ指数は0.91%高の3577.53ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で586億6800万HKドル。前日比で約9%増加したものの、3日連続で600億HKドルに届かなかった。一方で「港股通」(上海経由の香港株投資)は引き続き活発な買いがみられ、買越額は33億3200万元に拡大した。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が議会証言で米国の低金利長期化を示唆し、利上げ観測が一段と後退。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は講演で追加金融緩和の用意があると発言した。米欧の中央銀行トップによる一連の発言が好感され、前日の米国・欧州の株式市場は堅調に推移。外部環境の改善を受け、本日の香港市場でも引き続き買い戻す動きが優勢だった。主要指数は寄り付きこそ安かったものの、前場で上げに転じると、後場はプラス圏で推移した。香港証券取引所が来週初めにシステム稼働に向けたテストを行うと伝わり、「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)への期待感が広がったことが全体の地合いを支えた。一方でEU(欧州連合)をめぐる英国の国民投票日が近づくにつれ、市場では様子見ムードが一段と高まる状況。薄商いが続いたほか、英国の離脱を警戒する見方も根強く、主要指数の上げ幅は限られた。

 「深港通」への期待感を背景に金融セクターが堅調。特に国泰君安国際(01788.HK)が5.22%高、海通国際(00665.HK)が4.54%高、英皇証券(00717.HK)が2.89%高、申万宏源香港(00218.HK)が2.59%高など、香港地場系の証券株に買いが入った。香港交易所(00388.HK)も商い増加への期待感から1.91%高としっかり。また、深センA株に重複上場するH株も上昇した。海信科龍電器(00921.HK)が10.65%高、山東新華製薬(00719.HK)が6.04%高、中聯重科(01157.HK)が4.47%高、山東晨鳴紙業'H'(01812.HK)が1.96%高など。また、石炭価格の先高感を背景に炭鉱大手が堅調。最大手の神華能源(01088.HK)は6.18%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位だった。このほか、ネット大手のテンセント(00700.HK)が2.42%高。スマホ向けゲーム開発の世界大手であるスーパーセル社を買収すると発表され、これが好感された。

 一方で香港財閥系銘柄の一角がさえない。長江地産(01113.HK)が0.72%安、長江和記(00001.HK)が0.32%安、電能実業(00006.HK)が0.20%安と、最大財閥「長江集団」の傘下企業が低迷。また、中国のディーゼルエンジン大手であるイ柴動力(02338.HK)が0.35%安とさえない。ドイツ子会社による巨額の企業買収の計画を明らかにしたものの、対象企業が債務超過の状態にあり、買収後の先行き不透明感が重しになった。(中国部・畦田)

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