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【6月22日の中国本土市場】
2016.06.22 17:18
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.93%高の2905.54ポイント、A株指数が0.93%高の3041.36ポイントと、いずれも反発。B株指数も3日ぶりに反発し、0.69%高の342.59ポイント。深セン市場はA株指数がやや大きく反発し、1.67%高の2010.15ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、0.68%高の1075.47ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約18%減少し、概算で4860億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は10億1200万元の買い越しだった。
上海総合指数は寄り付きから前日終値を挟んで一進一退。前場の中盤からプラス圏で推移し、後場に入ると一本調子で上げ幅を広げた。本日の高値付近で引け、8日ぶりに終値で2900ポイントを回復した。上海市場の上昇銘柄が全体の8割あまりに上った。深セン市場も全体の8割の銘柄が上昇した。ただ、英国のEU(欧州連合)離脱をめぐる国民投票が迫っていることを背景に様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は6営業日ぶりに5000億元を下回った。
「深股通」(香港経由の深センA株投資)に向けた取引システムのテストを来週月曜日に実施すると、香港証券取引所が発表。これを材料に深セン市場ではベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄が幅広く買われた。
上海A株市場では、昨日に続いて銀行株が総じて堅調。銀行視察を終えた李克強首相が座談会を開き、引き続き実体経済を支援するよう語ったことなどが手がかりとなった。四大国有銀行では中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.68%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.60%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.59%高だった。また、石炭株が軒並み大幅高となり、ヤン州煤業'A'(600188.SS)がストップ高だったほか、陝西煤業【売付のみ】(601225.SS)が7.57%高、大同煤業(601001.SS)が5.15%高。南部の都市で気温が上昇していることを受け、発電用石炭の価格が上昇しており、これが材料視された。一方、金相場の下落を受け、産金株が軟調だった。
上海B株の上昇銘柄は全体の8割に上った。石炭価格の上昇を好感し、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が2.61%高。このほかA株を上場していない純粋B株の上昇が目立った。一方、上海ディズニー関連の中路(900915.SS)が本日も軟調で、下落率2位の0.99%安。昨日の上昇率1位だった上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)は反落し、本日は0.86%安だった。深センB株市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇した。深セン深宝実業(200019.SZ)は株式分割(無償交付)が権利落ちを迎えたことで買われ、ストップ高となった。(中国部・千原)
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