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【6月20日の香港市場】

2016.06.20 18:15

 主要指数はそろって続伸した。ハンセン指数は前営業日比1.68%高の2万510.20ポイント、H株指数は1.81%高の8639.51ポイント、レッドチップ指数は1.41%高の3517.65ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約12%減少し、概算で約550億5500万HKドルにとどまった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は18億8800万元の買い越しだった。

 最新の世論調査で英国のEU(欧州連合)残留支持派の回復傾向が裏付けられると、週明けの香港市場ではリスクオフの巻き戻しが進んだ。ハンセン指数は高くスタート。前場は英国リスクへの警戒感が残って上げ幅をやや縮めたが、後場半ばから再び勢いを回復し、2万500ポイント台で高値引けした。セントルイス連銀総裁の発言を手がかりに米国の利上げ観測が一段と後退したほか、商品相場の上昇、堅調な中国の住宅価格統計などが好材料視された。

 原油相場の上昇を追い風に、石油株が上昇。中国海洋石油(00883.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる3.65%高、中国石油化工(00386.HK)が3.10%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.73%高と、石油大手3社が堅調だった。中煤能源(01898.HK)が4.13%高、ヤン州煤業(01171.HK)が3.34%高、神華能源(01088.HK)が2.53%高など、石炭株も上昇。住宅価格統計を受けて本土系不動産株も買い戻しが目立ち、北京首創置業(02868.HK)が3.54%高、北京北辰実業(00588.HK)が2.60%高、遠洋集団(03377.HK)が2.28%高と、特に北京市地場系の開発業者が堅調だった。

 さらにEU離脱の懸念がある程度和らいだことで、英国関連の銘柄が上昇。同国に本社を置く金融大手のHSBC(00005.HK)が3.45%高。事業進出している香港財閥系の電能実業(00006.HK)が4.23%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。

 一方で消費関連株の一角が逆行安。婦人靴大手の百麗国際(01880.HK)が0.95%安、乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)が0.30%安、衛生用品大手の恒安国際(01044.HK)が0.28%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の値下がり銘柄を占めた。また、住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)も2.96%の逆行安。大規模な再編計画の詳細を明らかにしたものの、計画の妥当性や前筆頭株主の反対などが伝わり、これが嫌気された。(中国部・畦田)

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