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【6月16日の香港市場】
2016.06.16 17:59
主要指数はいずれも大幅反落。ハンセン指数は前日比2.09%安の2万38.42ポイント、H株指数は2.32%安の8409.81ポイント、レッドチップ指数は2.26%安の3446.38ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約7%増加し、概算で627億5700万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は19億7200万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に5日続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の材料出尽くし感から、売りが優勢だった。外部環境の低迷を受け、香港の主要指数は低く寄り付き、その後も下げ幅を拡大。ハンセン指数は後場の中盤で2万ポイントを割り込む場面もあった。
英国のEU(欧州連合)離脱にともなうリスク回避の動きに加え、日本銀行が金融政策の現状維持を決めたことで、外国為替市場では円が急伸。これを受けて東アジアの通貨バランスも調整が進み、一時的に香港ドルやオフショア人民元(CNH)も米ドルに対して上昇するなど、香港の金融市場も動揺した。ダウ平均先物も下げに転じ、投資家心理が悪化した。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。原油相場の下落を嫌気し、本土系エネルギー株の下げが顕著。中国海洋石油(00883.HK)が3.60%安、神華能源(01088.HK)が3.50%安となり、下落率の1~2位に並んだ。上昇したのは内需系の2銘柄のみ。恒安国際(01044.HK)が0.44%高、康師傅(00322.HK)が0.30%高だった。
そのほかの銘柄では、世界的なリスク回避の動きを背景に、金相場が上昇し、関連銘柄が大幅高。紫金砿業(02899.HK)が9.17%高、招金砿業(01818.HK)が7.56%高、霊宝黄金(03330.HK)が7.43%高だった。平安保険(02318.HK)が証券子会社の香港上場計画を正式に発表したが、まったく無関係の平安証券集団(控股)(00231.HK)が急伸し、14.58%高で終了。まぎらわしい社名が、一部の投資家による買いを誘ったもようだ。
信義ガラス(00868.HK)は2.55%高。上場予定の自動車ガラス子会社の株式を現物配当する計画についてスケジュールを発表し、これが材料視された。一方、美聯集団(01200.HK)が3.77%安、美聯工商舗(00459.HK)が2.43%安。香港の不動産取引の低迷を背景に、いずれも16年6月中間決算での赤字転落を予想しており、これが嫌気された。(中国部・千原)
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