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【6月15日の香港市場】
2016.06.15 18:06
主要指数はそろって小幅高。ハンセン指数は前日比0.39%高の2万467.52ポイント、レッドチップ指数は0.20%高の3526.28ポイントと、いずれも5日ぶりに小反発。H株指数は4日ぶりに小反発し、0.30%高の8609.59ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約10%増加し、概算で585億4800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は23億8900万元の買い越しだった。
ニューヨーク市場は英国のEU(欧州連合)離脱に対する警戒感が続き、ダウ平均が小幅に4日続落。本日未明にはMSCI指数のA株採用が今回も見送りとなったことが発表され、オフショア人民元(CNH)が一時的に大きく下落した。こうした外部環境を背景に、香港の主要指数は低く寄り付いた。一方、上海総合指数は低く寄り付いたものの、MSCI指数のA株不採用は今月13日の急落で織り込まれていたことから、アク抜け感から上げに転じた。これが追い風となり、香港の主要指数も前場の中盤で上げに転じ、その後も概ね小幅高で推移した。
MSCI指数のA株採用が見送られ、市場の関心は「深港通」(深セン香港ストック・コネクト)に移ったもよう。香港でしか上場していない有名な本土系銘柄などが物色された。ハンセン指数の構成銘柄では、テンセント(00700.HK)が上昇率1位の2.79%高だったほか、昨日の下落率1位だった聯想集団(00992.HK)が反発し、本日は上昇率3位の1.69%高。本土での知名度の高い内需株も堅調で、百麗国際(01880.HK)が1.42%高、蒙牛乳業(02319.HK)が1.36%高、中国旺旺(00151.HK)が1.12%高だった。一方、国泰航空(00293.HK)が0.83%安。人員削減は検討していないと先ごろ表明したにもかかわらず、IT(情報技術)部門から17人の離職者が出たことを嫌気したもようだ。
そのほかの銘柄では、創維数碼控股(00751.HK)が9.95%高。16年3月本決算は30.63%減益だったが、一過性の費用を除くと約23%の増益。テレビ販売台数は過去最高を更新し、粗利益率も上昇していることなどが評価された。(中国部・千原)
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