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【6月14日の香港市場】
2016.06.14 17:59
主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前日比0.61％安の2万387.53ポイント、レッドチップ指数は0.86％安の3519.15ポイントと、いずれも4日続落。H株指数は3日続落し、0.42％安の8583.09ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約18％減少し、概算で532億1500万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は17億9200万元の買い越しだった。
英国のEU（欧州連合）離脱に対する警戒感から、前日のニューヨーク市場はリスク回避の動きが広がり、ダウ平均が3日続落。本日の香港市場は海外市況の流れを引き継ぎ、主要指数が低く寄り付いた。ただ、昨日の急落の反動から買い戻す動きもあり、朝方は前日終値付近で一進一退となる場面もあった。こうしたなかレッドチップ指数は前場の中盤から一本調子で下げ始め、本日の安値付近で終了。ハンセン指数やH株指数は、時価総額の大きな本土系銀行株に支えられ、後場でも上げに転じる場面があったが、終盤で売りに押された。
ハンセン指数の構成銘柄では、ニューヨーク市場でIT（情報技術）株が売られた影響を受け、聯想集団（00992.HK）が下落率1位の3.67％安。英国との結びつきの強い香港系公益株の下げが目立ち、電能実業（00006.HK）が2.30％安、香港中華煤気（00003.HK）が1.76％安、香港鉄路（00066.HK）が1.59％安。ロンドンに本社を置くHSBC（00005.HK）も1.35％安と続落し、ハンセン指数の重荷となった。
幅広い銘柄が売られるなか、本土系銀行株が堅調。中国銀行（03988.HK）が0.62％高、交通銀行（03328.HK）が0.61％高、中国工商銀行（01398.HK）が0.48％高、中国建設銀行（00939.HK）が0.39％高だった。内需株もしっかり。百麗国際（01880.HK）が0.47％高、中国旺旺（00151.HK）が0.18％高、康師傅（00322.HK）が0.15％高だった。
そのほかの銘柄では、瑞声科技（02018.HK）が1.68％高。スマートフォン需要は鈍化しているものの、部品価格は安定しているとアナリストが指摘し、目標株価を引き上げたことを好感した。（中国部・千原）
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