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【6月6日の香港市場】

2016.06.06 18:28

 主要指数はいずれも小幅に上昇。ハンセン指数は3日続伸し、前営業日比0.39%高の2万1030.22ポイント。H株指数は7日続伸し、0.63%高の8865.35ポイント。レッドチップ指数は続伸し、0.13%高の3645.22ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で519億3100万HKドル。先週末を約14%下回る薄商いとなった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は15億4700万元の買い越しだった。

 週明けの香港市場は神経質な地合いとなった。前場のハンセン指数は2万1000ポイントを上値に、概ねマイナス圏での小動きに終始。それでも後場の半ばから再び上げに転じると、大引けにかけて2万1000ポイントを突破。小幅ながらも約5週間ぶりに同ポイントを回復して取引を終えた。先週末に発表された注目の米雇用統計が大きく下振れしたことで、利上げ観測が大幅に後退。一方で米国経済の先行き不透明感が広がった。これにより本日の香港市場では、利上げ懸念の後退というプラス要因と、米国経済の減速懸念というマイナス要因が交錯。このなかで中国の経済統計発表、A株のMSCI指数採用、「深港通」(深セン香港ストック・コネクト)、米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州連合(EU)離脱をめぐる英国の国民投票などを控えて様子見ムードが強く、全般的に小動きとなった。

 利上げ観測の後退を好感し、香港地場系の不動産株が上昇。九龍倉集団(00004.HK)が5.19%高、長江地産(01113.HK)が1.92%高、恒隆地産(00101.HK)が1.85%高と、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1~3位を独占した。また、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備額の算出方法を変更したことを手がかりに、本土系銀行株がしっかり。中国建設銀行(00939.HK)が1.76%高、中国民生銀行(01988.HK)が1.76%高、中国農業銀行(01288.HK)が1.05%高など堅調で、指数の上昇を支えた。金相場の上昇を受け、招金砿業(01818.HK)が5.45%高、紫金砿業(02899.HK)が4.48%高など、金鉱株が堅調。個別では重慶市政府傘下の重慶鋼鉄(01053.HK)が23.80%高。資産再編を経て金融事業会社に転身する見通しとなり、これを好感する買いが殺到した。

 一方で大手証券会社がネガティブな見通しを示したことで、マカオのカジノ株が軟調。銀河娯楽(00027.HK)が2.48%安、サンズチャイナ(01928.HK)が1.62%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率2~3位に沈んだ。英国のEU離脱リスクを織り込み、ロンドンに本社を置く金融世界大手のHSBC(00005.HK)が1.37%安。米国経済の先行き不透明感が影響し、大手商社の利豊(00494.HK)が1.23%安、エレクトロニクス世界大手の聯想集団(00992.HK)が1.06%安で引けた。(中国部・畦田)

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