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【5月27日の香港市場】
2016.05.27 18:41
主要指数はいずれも小幅高。ハンセン指数は4日連続で上昇し、前日比0.88%高の2万576.77ポイント。レッドチップ指数は0.32%高の3565.78ポイントと、3日続伸した。H株指数は反発し、0.81%高の8595.28ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約2割増加し、概算で555億1800万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は12億6000万元の買い越し。
米国の利上げ観測が続くなか、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えた様子見ムードから、前日のダウ平均は小幅に下落。ニューヨークWTI原油先物も一度は節目の50ドルを抜いたが、その後は反落した。さらにG7首脳会談でもポジティブサプライズはなく、週末の香港市場は引き続き軟調な展開。ハンセン指数はマイナス圏での小動きとなった。もっとも、「深港通」(深セン・香港ストックコネクト)の詳細が来週にも明らかになるとの観測情報が飛び込むと、後場からは地合いが改善。ハンセン指数は上げに転じ、その後は2万500ポイントを下値に堅調に推移した。
「深港通」の導入に加え、「港股通」の投資枠拡大の期待感も広がった。本土マネーの更なる流入が見込まれるA株未上場の各大手が堅調。特にネット大手のテンセント(00700.HK)は業績も好調だけに、本日は4.51%高と買い進まれてハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。商い増加の期待感から、香港交易所(00388.HK)が同2位の2.18%高。割安感に加えて、証券化による不良債権処理の進展が織り込まれ、本土系銀行株が上昇率3~5位を占めた。交通銀行(03328.HK)が1.92%高、中国建設銀行(00939.HK)が1.64%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.49%高。「深港通」による手数料収入の増加を織り込み、中国銀河証券(06881.HK)が3.17%高、中信証券(06030.HK)が2.53%高など、大手証券も上昇。また、個別では廃棄物処理大手の東江環保(00895.HK)が7.31%高と買い進まれた。大型国有企業が既存株の取得と増資への参加により同社を支配下に収めるとの計画が浮上し、思惑買いが膨らんだ。
一方で食品大手の康師傅(00322.HK)が10.21%安と急落。1-3月期の大幅減益が失望売りを招き、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。同業の中国旺旺(00151.HK)もこれに巻き込まれ、同3位の3.01%安。また、パソコン世界最大手の聯想集団(00992.HK)が明らかにした3月本決算が赤字に転落し、同2位の3.81%安で引けた。大型買収の計画を明らかにして上昇していた非鉄金属株の洛陽欒川(03993.HK)が利益確定売りに押され、6.58%安と急反落。自動車部品メーカーの浙江世宝(01057.HK)や建機大手の中聯重科(01157.HK)は事業拡大に向けた計画の中止に追い込まれ、いずれも株価は値下がりした。(中国部・畦田)
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