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【5月26日の香港市場】
2016.05.26 18:32
主要指数はまちまち。ハンセン指数はかろうじて3日連続で上昇し、前日比0.14％高の2万397.11ポイント。レッドチップ指数は0.42％高の3554.22ポイントと小幅に続伸した。一方のH株指数は小反落し、0.11％安の8526.19ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約25％減少し、概算で464億2700万HKドルと薄商いに戻った。「港股通」（上海経由の香港株投資）の買越額は14億2500万元だった。
前日の米国株市場は引き続きリスクオンの流れが続き、ダウ平均は続伸。ニューヨークWTI原油先物も米国の原油在庫の減少を受けて50ドルに迫るなど、外部環境は昨日に続いて良好だった。これを支えに、本日のレッドチップ指数は後場で小幅高となり、ハンセン指数もかろうじてプラスで引けた。もっとも、香港市場は全般的に戻り売りに押され気味の展開。H株指数は概ねマイナス圏でもみ合った。中国・香港発の好材料に乏しいなか、米国の利上げ観測を背景に人民元・香港ドルの先安感が一段と高まり、投資家心理を冷やした。また、中国を代表するネット企業であるアリババ・グループの会計処理をめぐり、米国当局が調査に乗り出したとのニュースが伝わったことも、全体の地合いを重くした。
原油相場の上昇を追い風に、中国海洋石油（00883.HK）が2.06％高、中国石油化工（00386.HK）が1.33％高、中国石油天然気（00857.HK）が0.37％高と、三大石油株が引き続き堅調。石炭大手の一角も続伸し、中煤能源（01898.HK）が3.92％高だった。さらに上海A株市場で非鉄金属株が好調だったことを受け、香港市場でも洛陽欒川（03993.HK）が4.37％高、五砿資源（01208.HK）が3.18％高、江西銅業（00358.HK）が1.30％高など、同セクターが堅調だった。このほか、足元で調整が続いていた食品大手に買いが入った。中国旺旺（00151.HK）が3.10％高、康師傅（00322.HK）が2.94％高、蒙牛乳業（02319.HK）が2.71％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1～3位。
一方で同じ内需株でも婦人靴販売の最大手である百麗国際（01880.HK）は引き続き決算内容が失望視されて続落。6.34％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。また、安徽省合肥市が6月から住宅購入の制限措置を導入すると伝わり、不動産株の一角が軟調。華潤置地（01109.HK）が1.10％安、融創中国（01918.HK）が1.08％安で引けた。米国株市場でアリババが急落したことが影響し、ITセクターがさえない。ライバルのテンセント（00700.HK）が0.42％安だったほか、火岩控股（08345.HK）が9.20％安、金山軟件（03888.HK）が1.66％安。個別では華聯国際（00969.HK）が10.93％安と急落した。同社は他業種の百威国際（00718.HK）を対象とする大規模な増資計画を発表したものの、割当価格の低さや発行株数の多さが嫌気された。（中国部・畦田）
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