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【5月18日の中国本土市場】
2016.05.18 17:18
主要指数は大幅に続落した。上海市場は上海総合指数が前日比1.27%安の2807.51ポイント、A株指数が1.26%安の2938.31ポイント、B株指数は2.53%安の342.76ポイント。深セン市場でもA株指数が2.67%安の1847.43ポイント、B株指数が2.36%安の1022.74ポイントだった。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約3%減少し、概算で4167億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は5000万元にまで縮小した。
本土市場は引き続き見切り売りに押され、値上がり銘柄は1割にも届かなかった。小安く寄り付いた上海総合指数は下げ幅を広げ、下値の2800ポイントを割り込んで前引け。後場は2800ポイントをめぐる攻防となった。終値はかろうじて同台に乗せたものの、概ね今年3月中旬の水準に後退。米国の6月利上げの観測が再燃して前日の米国株市場が大幅に下落するなど、不安定な外部環境が、個人投資家のマインドを冷やした。さらに中国の景気減速に加えて、景気対策や株価対策(PKO)への期待感が足元で大きく萎んでおり、押し目買いも限られた。証券当局が「裏口上場」を厳しく規制する一方、企業の増資や大株主による保有株売却の動きが目立っており、需給悪化の懸念も下げ要因になった。
景気減速による電力需要の低迷を織り込み、三峡水利電力(600116.SS)が5.91%安、文山電力(600995.SS)が5.69%安、上海電力(600021.SS)が2.21%安など、電力株が低迷。また、市場のリスク許容度が低下し、IT・メディア関連をはじめとするグロース株が売られた。江蘇綜芸【売付のみ】(600770.SS)が8.88%安、陝西広電網絡(600831.SS)が6.15%安、士蘭微電子(600460.SS)が5.49%安、上海宝信ソフト'A'(600845.SS)が4.92%安。景気敏感株も売りが目立ち、撫順特殊鋼(600399.SS)が4.24%安、武漢鋼鉄(600005.SS)が3.06%安、宝山鋼鉄(600019.SS)が1.90%安など、鉄鋼セクターが軒並み下げた。米国政府による中国産鋼材に対する制裁措置なども警戒された。
一方で招商銀行'A'(600036.SS)が1.94%高、浦東発展銀行(600000.SS)が1.79%高、交通銀行'A'(601328.SS)が0.57%高と、銀行株の一角が堅調。政府筋による買い支えがあったもようで、指数の2800ポイント維持に寄与した。また、上海地場系の開発業者である上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)がストップ高。親会社による資産注入計画を手がかりに、買いが膨らんだ。
なお、B株市場はA株に連れ安。値上がりは上海B株の上海陽晨投資(900935.SS)だけで、3.69%高だった。(中国部・畦田)
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