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【5月17日の香港市場】
2016.05.17 18:34
主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比1.18%高の2万118.80ポイント、H株指数は1.36%高の8425.78ポイント、レッドチップ指数は0.90%高の3545.26ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約5%増加し、概算で593億6100万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は26億2700万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が大幅反発。ゴールドマン・サックスのレポートを好感し、原油相場が上昇。これを受けて素材株が買われた。また、アップルはバークシャー・ハザウェイによる株式取得を好感し、大幅高となった。外部環境の好転を受け、香港の主要指数は高く寄り付いた。だが、上海総合指数が軟調に推移し、香港市場でも中国本土系の銘柄が売られ、前場にかけて主要指数の重荷となった。こうしたなかダウ平均先物が堅調に推移したことが追い風となり、香港の主要指数も後場は上げ幅を広げる展開。ハンセン指数は4日ぶりに終値で2万ポイントを回復した。
ハンセン指数の構成銘柄では、原油相場の上昇を好感し、エネルギー株が堅調。崑崙能源(00135.HK)が上昇率2位の3.53%高、中国海洋石油(00883.HK)が同3位の3.01%高だったほか、中国石油天然気(00857.HK)が2.45%高、中国石油化工(00386.HK)が2.15%高。16年1-3月期決算の発表を明日に控えたテンセント(00700.HK)は1.87%高。2ケタの増収増益を予想するレポートが相次ぎ、期待感が高まったもようだ。
香港系金融株も大幅高となり、東亜銀行(00023.HK)が上昇率1位の4.79%高、HSBC(00005.HK)が同4位の2.60%高、中銀香港(02388.HK)が同6位の2.29%高だった。中国共産党の序列3位の張徳江・全国人民代表大会常務委員会委員長が香港を訪問し、経済金融支援策などへの期待感が高まったもようだ。「深港股」(深セン・香港ストック・コネクト)の正式発表への期待も高まり、香港交易所(00388.HK)も1.78%高だった。
一方、内需株の下げが目立ち、恒安国際(01044.HK)が1.78%安、中国旺旺(00151.HK)が1.39%安、蒙牛乳業(02319.HK)が0.63%安となり、下落率1~3位に並んだ。聯想集団(00992.HK)は0.19%安。スマートフォンの出荷台数が伸び悩んでいることを背景に、アナリストが目標株価を引き下げたことが売り材料となった。国泰航空(00293.HK)は0.16%安。4月の旅客輸送が前年同月比で小幅減となったことが嫌気された。(中国部・千原)
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