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【5月17日の中国本土市場】
2016.05.17 16:49
主要指数はいずれも小幅に反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.25%安の2843.68ポイント、A株指数が0.25%安の2976.01ポイント、B株指数は0.15%安の351.67ポイント。深セン市場でもA株指数が0.01%安の1898.29ポイント、B株指数が0.73%安の1047.47ポイントだった。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約2割増加し、概算で4309億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は3億1000万元だった。
本土市場はs神経質な地合いに終始。上海総合指数は概ね軟調に推移すると、後場半ばで上げに転じる場面がみられたが、最終的には小幅安で引けた。中国経済の先行き不透明感や、景気対策期待の後退、企業や金融機関の信用リスクなどが引き続き警戒され、薄商いも続いた。一方で長期の調整による値ごろ感、MSCI指数構成銘柄へのA株採用をめぐる期待感なども継続し、下げ幅は限られた。
両市場全体の値上がり銘柄は3割にとどまった。「インターネット安全法」の年内施行の可能性が浮上し、IT関連株が物色された。恒生電子(600570.SS)が8.28%高、金証科技(600446.SS)が6.40%高、共進電子(603118.SS)が2.65%高、億陽テレコム(600289.SS)が1.10%高など。中国の商品先物市場の回復を受け、石炭・金属株などの一角が上昇。鵬欣資源(600490.SS)が3.36%高、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が3.24%高、盤江精煤(600395.SS)が2.68%高、北方稀土(600111.SS)が2.56%高、ロ安環保エナジー(601699.SS)が2.50%高。都市部での住宅価格上昇の傾向が広がっていることを受け、不動産株の一角が堅調。格力地産(600185.SS)が4.91%高、上海世茂(600823.SS)が1.64%高、上海外高橋集団'A'(600648.SS)が1.13%高だった。
一方で燃料高や需要減による業績鈍化が警戒され、航空株が軟調。吉祥航空(603885.SS)が3.75%安、中国南方航空'A'(600029.SS)が3.78%安、中国東方航空'A'(600115.SS)が3.22%安などに沈んだ。家電大手も軟調で、長虹電器(600839.SS)が4.37%安、海信電器(600060.SS)が4.34%安、青島ハイアール(600690.SS)が2.64%安。山東ゴールド(600547.SS)が2.42%安、赤峰黄金(600988.SS)が1.79%安、紫金砿業'A'(601899.SS)が1.57%安など、金鉱株もさえない。
B株市場はA株に連れ安し、値上がり銘柄は3割にとどまった。上海B株では、海航創新(上海)(900955.SS)が共同行使者による株式買い増しを手がかりに、1.34%高。上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が1.47%高など、地場系不動産株の一角が堅調だった。深センB株では自動車大手の長安汽車(200625.SZ)が下落率2位の3.84%安、江鈴自動車(200418.SZ)が2.15%安と売られ、指数の重しになった。(中国部・畦田)
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