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【5月11日の中国本土市場】
2016.05.11 17:48
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.15％高の2837.03ポイント、A株指数が0.16高の2968.93ポイントと、小幅に続伸した。B株指数は6日続落し、1.22％安の354.17ポイント。深セン市場はA株指数が4日続落し、0.62％安の1873.37ポイント。B株指数は小反落し、0.30％安の1062.33ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約13％増加し、概算で3931億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額は2億元だった。
上海市場は本日も方向感を欠く展開。上海総合指数は小高く寄り付いたものの、前場の中盤で下げに転じた。すぐにプラスに切り返し、後場は小幅高で推移したものの、終盤で上げ幅を縮めた。上海市場は全体の6割の銘柄が下落したものの、時価総額の大きな金融株などに支えられ、上海総合指数は小幅高で引けた。深セン市場は全体の6割あまりの銘柄が下落した。売買代金は前日に比べ増加したものの、4000億元未満の低水準にとどまっている。
国によるA株の株価安定策をめぐり、有力経済紙「経済参考報」が頻繁な売買を止めるべきという内容の文書を掲載。国による介入についても、可能な限り抑えるべきと主張した。国が保有株を減らしていることが決算書などで判明していることから、売却を止めて株価を支えるよう求める内容と受けとめられたもようだ。こうしたなか、オンライン金融、ゲーム、動画、バーチャル・リアリティーなどの企業に、異業種の企業が資本参加することを当局が禁じるという報道が流れた。上場企業に本業への専念を求める狙いだが、指定された4業種の関連銘柄が売られた。
上海A株市場では、銀行株や保険株が堅調で、上海総合指数の上昇に寄与した。また、後場から航空関連株が急伸。吉祥航空（603885.SS）が8.90％高、海南航空'A'（600221.SS）が8.43％高、中国南方航空'A'（600029.SS）が6.77％高、中国東方航空'A'（600115.SS）が6.56％高、中国国際航空'A'（601111.SS）が5.75％高、春秋航空（601021.SS）が4.53％高。このほか製薬株、酒造株などの上昇も目立った。
個別の材料があった銘柄では、広州白雲山医薬'A'（600332.SS）が6.95％高。商標権をめぐる裁判が終結したことが材料視された。*ST瀋機集団昆明機床'A'【売付のみ】（600806.SS）はストップ安。情報開示義務違反をめぐり、CSRCが調査に入ったことが嫌気された。上海B株市場の下落銘柄は全体の9割に達した。深セン市場は全体の6割半の銘柄が下落した。（中国部・千原）
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