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【5月10日の中国本土市場】
2016.05.10 17:41
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.01％高の2832.59ポイント、A株指数が0.01％高の2964.10ポイントと、かろうじて3日ぶりに反発した。B株指数は5日続落し、0.40％安の358.57ポイント。深セン市場はA株指数が小幅に3日続落し、0.11％安の1885.13ポイント。B株指数はかろうじて5日ぶりに反発し、0.03％高の1065.58ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約31％減少し、概算で3465億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は買い越しに転じ、買越額は400万元だった。
上海市場は方向感を欠く展開。上海総合指数は前日終値を挟んでの一進一退に終始した。上海市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。深セン市場も上昇銘柄の方が多かったものの、深センA株指数はわずかに下落した。様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は6日ぶりに4000億元を割り込んだ。
金融緩和に否定的な文章が先日の「人民日報」に掲載されたことが、本日も投資家心理に影響したもようで、様子見ムードが強かった。こうしたなか未上場の企業が既存の上場企業を買収することで、上場審査を受けずに実質的な上場を果たす「裏口上場」に対し、当局が規制を強めるという報道が本日も流れ、関連銘柄が下落した。一方、本日発表された4月の物価統計では、生産者物価指数（PPI）の低下幅が市場予想よりも小さく、デフレへの警戒感がやや後退した。
上海A株市場では、国有海運会社の傘下にある2社が大幅高。中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）がストップ高だったほか、中国遠洋控股'A'（601919.SS）が7.42％高、中海発展'A'（600026.SS）が4.29％高、中遠航運（600428.SS）が3.94％高。乳業関連も買われ、光明乳業（600597.SS）が5.81％高、伊利実業（600887.SS）が4.66％高だった。主力の大型株は軟調な銘柄が目立った。
上海B株市場は全体の7割近くの銘柄が下落した。深センB株市場は下落銘柄の方がわずかに多かったが、大型株の一角が堅調だったことで、深センB株指数はわずかに上昇した。（中国部・千原）
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