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【4月27日の香港市場】
2016.04.27 18:39
主要指数はハンセン指数が前日比0.21%安の2万1361.60ポイントと小幅に反落したほか、レッドチップ指数は4日続落し、0.38%安の3812.36ポイントだった。一方でH株指数は小幅に続伸し、0.23%高の9037.48ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約13%減少し、概算で549億600万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3億1000万元の買い越しだった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてリスク回避の動きが広がり、本日の香港市場では引き続き利益確定の動きに押され気味だった。一部企業の1-3月期決算が振るわず、これも地合いを悪くした。ハンセン、レッドチップの両指数は概ねマイナス圏で低迷。下げ幅は限られたが、レッドチップ指数は一時、節目の3800ポイントを割り込む場面がみられた。一方のH株指数は資源・金融の大型株が支えになり、もみ合いつつも9000ポイントを維持してプラス引けした。
米IT大手のアップル社が発表した1-3月期決算は13年ぶりの減収。主力製品である「iPhone」の販売台数は初めて減少に転じた。これがネガティブサプライズになり、香港市場でもIT関連の銘柄が軟調。アップル社を大口顧客とする瑞声科技(02018.HK)が2.54%安に沈んだほか、テンセント(00700.HK)が1.42%安、聯想集団(00992.HK)が1.39%安。大手投資銀行が厳しい見通しを示した電力セクターも売りが目立った。華電国際電力(01071.HK)が2.44%安、華潤電力控股(00836.HK)が1.04%安。また、香港地場系の銘柄がさえない。香港ドルの発行銀行でもある中銀香港(02388.HK)は1-3月期の経常利益が落ち込み、3.05%安。恒隆地産(00101.HK)が2.36%安、九龍倉集団(00004.HK)が1.83%安、信和置業(00083.HK)が1.60%安など、デベロッパー大手も軟調だった。
一方で中国政府が約半年ぶりに石油製品価格の引き上げを決定。これを好感し、石油大手の中国石油天然気(00857.HK)が3.38%高と物色され、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。金属株に押し目買いが入り、中国アルミ(02600.HK)が3.06%高、招金砿業(01818.HK)が2.96%高、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が1.78%高、悦達砿業(00629.HK)が1.49%高。また、保険大手の平安保険(02318.HK)は1-3月期で増益を確保したことが好感され、1.08%高と堅調だった。
個別では衛星テレビ大手の鳳凰衛視(02008.HK)が3.42%高。携帯最大手の中国移動(00941.HK)と合意した屋外広告契約が買い材料になった。一方、電池メーカーの天能動力(00819.HK)が6.97%安。一部報道で粉飾決算の疑いが伝わっていたが、同社は本日売買を再開してこれを強く否定。それでも投資家の不安は払しょくできず、寄り付きから見切り売りに押された。(中国部・畦田)
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