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【4月22日の香港市場】
2016.04.22 18:55
主要指数はいずれも反落。ハンセン指数は前日比0.71%安の2万1467.04ポイント、H株指数は1.37%安の9120.91ポイント、レッドチップ指数は0.92%安の3863.23ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約12%減少し、概算で644億9200万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は買い越しに転じ、買越額は2億600万元だった。
前日のニューヨーク市場は、利益確定売りに押され、ダウ平均が4日ぶりに反落。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は低く寄り付くと、その後も軟調な値動きに推移した。上海総合指数が総じて軟調だったことで、中国本土系の銘柄が幅広く売られたうえ、ダウ平均先物の動きが逆風となった。週末特有の手控えムードもあり、売買代金は3日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が大幅続落。銀河娯楽(00027.HK)が2.82%安となり、2日連続で下落率2位。昨日の下落率1位だったサンズチャイナ(01928.HK)も売られ、本日は同3位の2.58%安だった。サンズチャイナの16年1-3月期の業績が引き続き悪材料視されたうえ、中国本土からの個人渡航客が3月は前年同月比で6.1%減となったことが嫌気された。昨日は堅調だった内需株は反落し、康師傅(00322.HK)が2.28%安、恒安国際(01044.HK)が1.75%安、中国旺旺(00151.HK)が1.66%安。時価総額の大きな本土系銀行株の下げがきつく、ハンセン指数だけではなく、H株指数の重荷となった。
幅広い銘柄が売られるなか、AIA(01299.HK)が大幅続伸し、上昇率1位の1.84%高。15年12月-16年2月期の新契約価値が前年同期比44%増となり、大方の予想を大きく上回ったことが買い材料となった。香港交易所(00388.HK)も続伸し、同2位の1.49%高。「深港通」(深セン香港ストック・コネクト)への期待感が続いているもようだ。
そのほかでは、本土系鉄鋼株が幅広く売られ、鞍鋼(00347.HK)が6.11%安、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が4.34%安、重慶鋼鉄(01053.HK)が2.17%安。上海期貨交易所(上海先物取引所)が投機抑制を目的に、熱延鋼板や異形鋼の手数料を引き上げたことが嫌気された。16年1-3月期決算を発表した銘柄では、大幅減益の北京汽車(01958.HK)が6.27%安、増収増益の麗珠医薬(01513.HK)が4.40%高だった。(中国部・千原)
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