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【4月21日の中国本土市場】
2016.04.21 17:34
主要指数は深センB株を除いて続落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.66%安の2952.89ポイント、A株指数が0.66%安の3090.21ポイント、B株指数が0.37%安の367.40ポイント。深セン市場でもA株指数が1.23%安の1933.31ポイントだった。一方でB株指数は4営業日ぶりに小反発し、0.08%高の1119.93ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ3割以上も減少し、概算で5420億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は6億9500万元だった。
本土市場は引き続き利益確定の動きが活発化し、約7割の銘柄が値下がりした。安く寄り付いた上海総合指数は前引けにかけて上げに転じたものの、後場は前日終値付近でもみ合い、大引けにかけて再び下げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)が積極的に資金を供給しているものの、金融市場の資金逼迫感は根強く、さらに企業の信用リスクへの警戒感も続いた。生保最大手の中国人寿保険'A'(601628.SS)は1-3月期の大幅減益見通しを受けて、3.02%安。東興証券(601198.SS)が3.69%安、中信証券'A'(600030.SS)が1.91%安、国泰君安証券(601211.SS)が1.46%安など、証券セクターが軒並み売られた。
原油価格の上昇を受け、航空株が低迷。中国国際航空'A'(601111.SS)が2.67%安、中国南方航空'A'(600029.SS)が2.51%安、吉祥航空(603885.SS)が1.81%安と、そろって値下がりした。さらに、流通株の茂業商業(600828.SS)は内モンゴル自治区の流通大手を買収する計画を明らかにして約2週間ぶりに取引を再開したが、対象企業の経営状況が苦しいだけに、7.07%安に沈んだ。
一方で金属株が逆行高。国内金属相場の上昇を手がかりに、創興資源開発【売付のみ】(600193.SS)がストップ高、貴研プラチナ(600459.SS)が5.17%高、五砿発展(600058.SS)が4.98%高など、物色された。国際金相場の上昇を追い風に、中金ゴールド(600489.SS)が3.78%高、山東ゴールド(600547.SS)が3.74%高など、金鉱株が好調だった。
B株市場はA株に連れ安。幅広い銘柄が売られた。それでも大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が0.62%高と底堅く、指数を下支え。深センB株では無錫威孚高科技(200581.SZ)が1.96%高、長安汽車(200625.SZ)が1.74%高など、自動車関連の銘柄が堅調だった。(中国部・畦田)
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