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【4月15日の香港市場】
2016.04.15 18:23
主要指数はハンセン指数が前日比0.10％安の2万1316.47ポイントと、小幅ながらも8営業日ぶりに反落した。H株指数は0.24％安の9214.98ポイントで、6日ぶりに小幅に反落。一方のレッドチップ指数は0.05％高の3890.64ポイントで引け、かろうじてだが、8日続伸した。メインボードの売買代金は前日比で約3割も減少し、概算で593億7600万HKドルにとどまった。「港股通」（上海経由の香港株投資）は買い越しに転じたが、買越額はわずか4600万元だった。
17日にドーハで開催予定の産油国会合の内容を見極めたいとの思惑から、前日のニューヨークWTI原油先物は続落。一方で米国株は小幅に上昇したことで、外部環境に大きな変化はなかった。これらを背景に、朝方の香港市場では主要指数が前日終値を挟んでもみ合った。現地時間10時に中国国家統計局が注目の1－3月期のGDP成長率を発表。結果は6.7％と市場予想に一致し、その後は材料出尽くしによる利益確定売りもみられ、後場の主要指数は前日終値をわずかに下回る水準で張り付いた。ただ、レッドチップ指数は取引終了間際に僅差で上げに転じている。
原油相場に連動するかたちで、石油・ガス・石炭株が軟調だった。崑崙能源（00135.HK）が2.89％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。神華能源（01088.HK）が2.22％安、中国石油化工（00386.HK）が1.84％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.18％安など、さえない値動きとなった。ノルウェーのソブリンファンドが石炭火力の電力会社を投資対象から外すと伝わり、華電国際電力（01071.HK）が3.46％安、華能国際電力（00902.HK）が3.07％安、華潤電力控股（00836.HK）が2.87％安、大唐国際発電（00991.HK）が1.25％安など、電力大手が値下がりした。
このほか、貿易統計を手がかりに今週買われた海運・港湾株に利益確定売りが目立った。中国外運（00598.HK）が4.60％安、中外運航運（00368.HK）が2.75％安、廈門国際港務（03378.HK）が2.31％安、天津港発展（03382.HK）が1.57％安。個別では建機大手の中聯重科（01157.HK）が10.42％安と急落。1－3月期の赤字拡大の見通しがろうばい売りにつながった。
一方で本日発表された3月の小売総額は堅調な内容となった。底堅い内需を手がかりに、消費関連株が概ね上昇した。蒙牛乳業（02319.HK）が4.14％高、中国旺旺（00151.HK）が2.19％高、恒安国際（01044.HK）が1.17％高となり、ハンセン指数構成銘柄の上昇率上位に入った。流通大手の聯華超市（00980.HK）は1－3月期の増収を受け、6.02％高。また、自動車販売大手の中国永達汽車（03669.HK）は実質的なA株スピンオフ上場計画の詳細を明らかにし、5.50％高と買い進まれた。（中国部・畦田）
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