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【4月15日の中国本土市場】
2016.04.15 17:21
主要指数は小動き。上海市場は上海総合指数が前日比0.13％安の3078.11ポイント、A株指数が0.13％安の3221.33ポイント、B株指数が0.04％安の381.00ポイントと、いずれも3日ぶりに小反落だった。深セン市場はA株指数が3日ぶりに小反落し、0.19％安の2069.68ポイント。B株指数はかろうじて3日続伸し、0.02％高の1152.54ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約7％減少し、概算で5855億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は2億9500万元の買い越しだった。
上海総合指数は朝方こそ前日終値を挟んで一進一退だったが、今年1－3月期の経済成長率が発表されると、弱含んだ。後場の中盤で上げに転じる場面もあったが、小幅安で引けた。上海市場は全体の5割の銘柄が下落し、上昇銘柄は4割弱にとどまった。深セン市場も下落銘柄は5割で、上昇銘柄は3割半ほどだった。両市場合計の売買代金は3日ぶりに6000億元を割り、「滬股通」の買越額も前日に比べ大幅に減少した。
本日発表の1－3月期の経済成長率は6.7％で、市場予想と一致した。また、3月の経済指標や金融指標は、多くが市場予想をやや上回った。だが、ポジティブサプライズを欠いたことから、本日の株式市場は売りがやや優勢となった。先ごろの国家発展改革委員会の記者会見で、経済成長率は好スタートという発言が飛び出していたことから、期待感が高まっていただけに、拍子抜けした格好となった。今回発表の経済指標を消化できず、方向感を欠く展開となり、商いも減少した。
上海A株市場では、原油相場の下落を受け、二大石油株が続落。時価総額の大きな銀行株は明暗が分かれ、四大国有銀行が総じて軟調だった一方、中堅銀行や地方銀行は概ね堅調だった。なお、3月は人民元の貸出純増額が1兆3700億元に上り、市場予想を上回った。保険株、証券株、鉄鋼株、石炭株、自動車株などは、軟調な銘柄が多かった。
上海B株市場は全体の5割の銘柄が下落し、上昇銘柄は3割弱にとどまった。こうしたなか前日比で変わらずとなった銘柄が2割ほどに上った。深センB株市場の上昇銘柄は5割に届かなかったが、下落銘柄よりもわずかに多かった。神州長城（200018.SZ）は15年12月本決算が大幅増益となり、16年1－3月期決算も黒字転換できる見通しを発表。株式分割（無償交付）の案を明らかにしたこともあり、上昇率2位の2.21％高だった。同じく好決算を発表した山東航空（200152.SZ）は、同3位の1.87％高だった。一方、広東電力（200539.SZ）は16年1－3月期決算が大幅な減益となる見通しを明らかにし、下落率1位の5.16％安だった。（中国部・千原）
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