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【4月12日の香港市場】
2016.04.12 18:20
主要指数はいずれも小幅に続伸した。ハンセン指数は前日比0.31%高の2万504.44ポイント、レッドチップ指数は0.46%高の3743.08ポイントと、いずれも5営業日連続で上昇。H株指数は3日続伸し、0.39%高の8841.86ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約11%減少。概算で518億9300万HKドルに過ぎず、今年最少の商いとなった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3億8400万元の買い越しだった。
前日の米国株市場は企業決算への様子見ムードが広がり、ダウ平均が小幅に下落。一方で産油国同士の増産凍結への期待感を背景に、ニューヨークWTI原油先物は節目の40米ドルを突破した。強弱双方の材料が重なるなか、本日の香港市場は膠着感が鮮明な一日になった。主要指数はいずれも狭いレンジで推移。概ね底堅かったが、薄商いの影響もあり上値は重かった。引き続き前日に発表された中国の物価統計が好感されたほか、商品相場の先高感、中国の国有企業改革への期待感などが全体の地合いを下支え。一方で残りの統計発表を控えて様子見ムードも色濃く、積極的に買い上げる動きは限られた。
石炭最大手の神華能源(01088.HK)が4.26%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。石炭相場の底入れ感に加え、傘下の風力発電資産をめぐるスピンオフ上場の観測も手がかりになった。ヤン州煤業(01171.HK)が4.15%高、中煤能源(01898.HK)が1.17%高など、ほかの石炭株も堅調。政府が今年の都市化推進に関する重点任務を決定したと伝わり、都市化のテーマ株が概ね上昇した。特に鉄道インフラの関連銘柄が物色され、中国鉄路通信信号(03969.HK)が5.09%高、中国鉄建(01186.HK)が4.09%高、中国中鉄(00390.HK)が3.36%高、中国中車(01766.HK)が0.90%高。建設需要の拡大による恩恵を織り込み、鉄鋼セクターも堅調だった。特に北京市を本拠とする国有鉄鋼大手「首鋼総公司」の傘下企業には再編期待の思惑買いも入り、首長国際(00697.HK)が22.27%高、首長四方(00730.HK)が19.23%高、首長宝佳(00103.HK)が12.82%高と急騰。
また、個別ではテレビ大手のTCL多媒体(01070.HK)が5.37%高。1-3月期の好業績見通しを明らかにし、後場で買い進まれた。本日上場した企業も好調なスタートを切り、公募価格比で聯旺集団(08217.HK)は1438.46%高、恩博系統(08319.HK)は1100.00%高で、初日の取引を終えた。
一方で大手投資銀行が今年の香港住宅価格の下落を予想したこともあり、香港地場系の銘柄が概ねさえない。長江地産(01113.HK)が1.58%安、長江和記(00001.HK)が1.36%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位。本土系不動産株も住宅市場の取引高の減少傾向が織り込まれ、華潤置地(01109.HK)が1.20%安、中国海外発展(00688.HK)が0.62%安と軟調だった。(中国部・畦田)
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