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【4月8日の中国本土市場】
2016.04.08 17:57
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が前日比0.77%安の2984.95ポイント、A株指数が0.77%安の3123.70ポイントと3日続落したほか、B株指数も0.77%安の373.32ポイントと続落した。深セン市場もA株指数が続落し、0.82%安の2002.31ポイント。B株指数は0.78%安の1134.41ポイントと、反落した。両市場の売買代金は前日に比べ16%も減少。概算で5851億元にとどまり、4営業日ぶりに6000億元を下回った。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は連日の買い越しだったが、買越額は7100万元と少なかった。
週末の本土市場は引き続き利益確定売りが目立ち、6割の銘柄が値下がりした。上海総合指数は3000ポイントを割り込んで寄り付くと、一度も大台を回復できずに続落して大引け。後場では下落率が1.5%を超える場面もみられた。世界経済減速への懸念を背景に前日の米国市場で原油と株式が下落するなど外部環境が悪化。また、P2P(個人間融資仲介)プラットフォーム大手の中晋グループによる巨額の投資詐欺事件も個人の投資マインドを冷やした。さらにGDPを含む主要統計の発表を来週に控え、様子見ムードから薄商いに終始したことも地合いの悪化につながった。
市況悪化にともない、東方証券(601198.SS)が3.05%安、中信証券'A'(600030.SS)が2.25%安、国泰君安証券(601211.SS)が1.61%安など、証券株が軒並み売られた。原油相場の下落を受け、中国石化上海石油化工'A'(600688.SS)が3.69%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.61%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.18%安など、石油株が低迷。重厚長大型の製造セクターも振るわず、中信重工機械(601608.SS)は引き続き利益確定売りに押されて4.24%安。炭鉱機械大手の鄭州煤砿機械'A'(601717.SS)は自動車部品事業への参入計画を明らかにして約3カ月半ぶりの売買再開に漕ぎ着けたが、再編計画の不透明感と売買停止中の地合いが織り込まれ、7.57%安に沈んだ。
一方で国際金相場の大幅高を受け、金鉱株が逆行高。赤峰黄金(600988.SS)がストップ高、山東ゴールド(600547.SS)が9.61%高、中金ゴールド(600489.SS)が4.42%高などと、買い進まれた。また、鉄鋼セクターも再編期待から引き続き堅調。業界をリードする武漢鋼鉄(600005.SS)と宝山鋼鉄(600019.SS)の両大手が、いずれも3%近く値上がりした。
B株市場はA株に連れ安し、多くの銘柄が値下がりした。特に上海B株は値下がり数が多く、純粋B株は昨日に続いて下落率上位に目立った。上海匯麗建材(900939.SS)が5.00%安で、連日の下落率1位。大化集団大連化工(900951.SS)が4.03%安、上海凌雲実業(900957.SS)が3.01%安で、これに続いた。一方で深センB株では値上がり銘柄も15を数え、製紙大手の山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)は好業績見通しを追い風に、0.50%高と続伸した。(中国部・畦田)
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